いやー 結構エンディングがエグい映画だった。
LAで兄弟で経営していた小さなセルフサービスのドライブイン形式のハンバーガーショップが全米一のチェーンに成長していく様を描いている。
出だしはとても面白い。店を効率よく運営するためにテニスコートに厨房機器の配置図をチョークで描いて、実際に動いてみたとか。
その店の成功に目を付けたのが今のマクドナルドの創始者なわけなのだけど、最終的にビジネスを大きくするためにマクドナルドを事実上のっとってしまうわけだ。今となっては世界で最も大きな飲食チェーンであるのだが、実際の創始者兄弟はマクドナルドの名前を使うこともできずにさらに売り上げからのライセンスフィーも得られないまま
この手の話は現実社会にはいろいろ転がっているのだろうけど、拡大戦略を取り続ける企業が結局は正義となってしまうのは、アメリカ的資本主義の負の側面という気がする。
商品を売る立場、ビジネスとして考えると、主役のおっさんのアプローチは実は正しい。製品がいいから売れるというのは幻想で、製品がいい「だけ」では売れない。売れて売れ続けるための仕組みや組織が作れるかどうか、儲かるための仕組みを作れるかどうかが企業が存続できるかどうかにつながる。
映画の冒頭で主人公が聞いているLPレコードはポジティブシンキングの発案者の言葉なのだそうだ。町山智弘さんによると、現US大統領もその発案者の大ファンだそうで、人から好かれるばかりとは限らない「やり手」のビジネスマンって似たようなものだなとしみじみ思った。
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