「サバさん、サバさん。 あなたの缶詰が、ちょっとブームなんですって?」
「そうなんですよ。 シーチキンやオイルサーディンに威張られて、苦しい中を生き抜いてきたんだけど、近ごろ、なんだか形勢逆転。
ぼくたちサバの真価が認識されて、サバ缶の特設コーナーができるは、サバ専門の居酒屋ができるは。
ちやほやされて、ちょっと不安なくらい。 でも、もともと味に自信はあったので、へん、どんなもんだい! って感じです。」
「おう、文字通りの、サバイバル (鯖威張る) ですね。
いっぽうで、このところ漁獲高が減っていると聞きますが、ブームに水をさされはしませんか?」
「大丈夫です。 日本国民が毎日毎食食べても、十分供給できるだけ獲れてます。」
「ははん。 あなた、サバ読んでますね。」
「はい、サバだけに、お約束で。
ここで一つ、全国の皆さまに、メッセージを送らせてください。
サバ食べる? と尋ねられたら、すなおに、はい、よろしいです、と答えましょう。
フランス語でいうと、”ça va ?” ”Oui, ça va bien!。 とてもおしゃれです。」
「ここでサバさんから、外国語の、しかもその業界の人ならたぶんもううんざりの駄洒落を聞くとは思いませんでした。
本日はどうも、ありがとうございました。」
「どういたしまして。 最後は、私のスキャットと歌で締めさせてください。
♪ラララー サバダバダ サバダバダ・・・ 」
「男と女 Un Homme Et Une Femme」サウンドトラック、Soundtrack:
https://www.youtube.com/watch?v=_fU2RtXzFIo&fbclid=IwAR1eFAteX5udzZ29lucGAmMIcVfeqPsfkSyDn0VtucLjTPKnwTi6V40ekuQ
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