映画 7月22日 （Netflixオリジナル）

さて、昨年はたて続けにノルウェー連続テロ事件の映画が製作されたそうで、そのうちの１つはNetfilxオリジナル「７月22日」

「ウトヤ島 7月22日」は惨劇の舞台となったウトヤ島における72分間の殺戮を淡々と描いていたが、こちらは事件の発端となるオスロ政府庁舎爆破事件からウトヤ島の殺戮、犯人逮捕、裁判の過程を時系列で犯人と犠牲者の両方の視点から描いている。

何が起きてどうなったのかをきちんと理解できるのでこちらもお勧め

犠牲になって障害を背負うことになった主人公の苦悩とかも感じ入るところがあったが、死刑廃止の国ノルウェーであっても被害者遺族は犯人に極刑を望んでいたり、死刑廃止といってもきれいごとじゃなく、被害者の意識は国境を越えて同じだなと思ったりした。

日本と制度が違うだろうから国選弁護士と言っていいかどうかわからないけど、犯人の弁護を務める弁護士が、危険人物を弁護しているから、狙われる危険がある、他の親からクレームが来ているといって子供の通う学校から転校を要請されたり、この辺もどこの国であっても状況は一緒だな。（日本でも某宗教団体の教祖の弁護人選びが大変だったらしい。いくら国選といっても家族その他への影響が大きすぎるから断られることが想定されて選出が大変だったと聞く）

あとものすごくどうでもいいのだけど、犯罪を犯したくはないし、犯すつもりもないけど、拘留されて、取り調べされるなら、ノルウェー警察は待遇よさそう。ほら、他の欧州映画だと取り調べ中に犯人を電話帳でぶん殴ったり、殴ったりいろいろするシーンがあるんだけど、実際はどうかしらないけど、警察は容疑者をきわめて紳士的に扱っていた。

刑務所に入ってもゲームし放題らしいし（しつこい）、通信制大学も通えるみたいだし。