若くして亡くなった叔母が、抽象画や焼き物をやるアーティスト系の人(※多分にスピリチュアル寄りの人だったので、作品は面白いし楽しい人ではあったのだがテーマや思想に関しては私は距離を置いていた)で創作の原点となった考えをまとめた本を出しているのだが、十数年前に英訳して海外でも出版したらしい。
……とまあ、こんな前置きをしたのは、実家に届いたエアメールについて母から相談されたからだった。「なんか、海外から怪しいメールが届いたんだけど、詐欺かなんかかねえ」というので見てみると、かなり個性的な手書きの英字で書かれた封書だった。
手紙も大きめのペラ一枚に、同じように読みにくい英字で書かれていた。
本当に読みにくくて、最初、「I」が、「L」が反対に曲がったような字だったので判読できなかったり、「n」がどう見ても「u」だったり、ただでさえ英語は得意ではないのに、翻訳アプリで翻訳しようにもスペルがわからないという困った手紙だった。
しかし、英語が得意な知り合いにも相談してなんとか解読してみると、どうやら「叔母の英語版の本を3冊欲しい。金は小切手で払うから」という内容だとわかった。
で、返事を書くことにした。
ただ、本の代金+送料を送金してもらうとなると、数千円分の小切手で……というのはマヌケだ。どうも換金するだけ損をしそうだから。そこで「とりあえず、この2つの方法を考えたがどうか?」と提案してみた。
PayPalで送れるなら、PayPalで……。
あるいは、こちらが送る本と同じくらいの代金で私のリクエストする洋書を送ってもらって交換する……。
というもの。どっちにしてもメールアドレスでやりとりしたほうが早いので、それも書き添える。
Google翻訳を使ったとはいえ変換される英文がかなり適当なので、それを手直しするには英語の知識がいる。また、できた英文をもう一度Google翻訳で和訳して確認したりもしてみた。英作文は苦手だったが、やっているうちに楽しくなってきたよ。
さて、どんな返事がくるだろう。
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