怖がっチャイナ

世界最大にして最長の橋が昨年開通した。港珠澳大橋といって香港と広東省珠海市を結ぶ
全長５５Ｋｍの橋。一部海底トンネル部を含むので東京湾アクアラインのような感じだ。
これの開通式が昨年の１０月２３日に行われた

この式典に習近平も出席し祝辞を述べたわけだが、この時のいきさつが面白い。まず式典
後一目散に北京に帰ったこと。当然式典後パーティなんかもあったのだが完全スルー。こ
のパーティでは反習近平派が多数出てきて、パーティスピーチは習近平批判ばかりだった

また香港では反習近平デモも起きたりした。習近平自身前日は香港のホテルに宿泊したの
だが、宿泊したホテルは完全貸し切りとして一般宿泊客は完全シャットアウト。それだけ
なら普通だがさらに凄いのはそのホテルの近隣にあるホテルも全て全部屋貸し切りにした
のだ。いったいどれだけ怖がっているのかと

まあいかにこの地域で習近平が嫌われているかを物語るものだな。この広東省の広州市や
深セン市を中心とする地域は珠江デルタともいうが別名「アジアのシリコンバレー」と呼
ばれる。ＩＴを始めとする先端企業が多数存在する今や世界でも一、二を争う最先端技術
センターとなっている

近頃話題のファーウェイやアリババ、テンセントなどの企業があるのもこの地域。このよ
うに今ではチャイナ経済を支える先端技術地帯で習近平が完全に嫌われているわけだ。さ
てこれ以外にも習近平が人気が無い地域はまだまだある

湖南省。長江中流域に位置する省で湖がとても多い。水資源に恵まれている。ここは毛沢
東や劉少奇、胡耀邦の出身地だがここでも習近平の人気が無い。隣接する四川省も湖南省
ほどでは無いが習近平の人気が無い。まあ四川省はトウ小平の出身地だからな