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2019年01月26日13:29

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中国が席捲したダボス会議

昨日のワシントン・ポスト紙ニュースレターで、スイスで現在開催中のダボス会議の模様が報道されましたので、参考までに概略ご紹介します。
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水曜日のダボス会議で中国の代表から注目すべき発言があった。「世界の秩序崩壊」をテーマとするパネル討論で、中国の安全保障担当副首相Fang Xinghai氏が西側諸国の政治情勢に対する自身の所見を発表した。

曰く「西側諸国では民主主義が正常に機能していないという現実を直視して欲しい。みなさんの国では政治改革の必要があると思う。」「心底そう思っている」と付け加えた。
会場にはクスクス笑いが広がったが、不安な雰囲気が跡を引いていた。独裁政権の中国が他国の政治の弱点を指摘するのは珍しいことではないが、問題は彼の指摘が明らかに正しいということだ。

今週のダボス会議はヨーロッパとアメリカの政治不安の問題が多くとりあげられてきた。経済専門家たちは、西側諸国の政治的分裂が財政不安を引き起こしていると嘆いている。
アムネスティ・インターナショナルのナイドウ事務局長は「民主主義政治に新たなる生命を吹き込む必要がある」と発言。「トランプ大統領のような反自由主義的な指導者が社会を分裂させるような言動で権力を拡げ、自由主義社会の劣化を招いている」と指摘。

2年前のダボス会議では、Xi Jinping中国主席が、自らをトランプ旋風によって脅かされようとしていた世界秩序の守護神をもって任ずる役割を演じて会場を席捲した。今回は副主席がそれを踏襲した形になった。

「多くの国が政策立案に際して国際交易や投資に対する障壁を設けるなど内向きな姿勢が目立つ。一方的で保護主義的なポピュリズムが蔓延している。これらは全て世界秩序に対する危険な挑戦だ」とFang副主席はあからさまにトランプ政権を批判いている。


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