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2018年12月24日02:58

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秀逸な作品に圧倒される

写真は順に
*serial number「アトムが来た日」チラシ
*劇団だるま座 だるまちっくシアター「永井家の八月」チラシ
*ジャズダンススクール忘年会

アトムが来た日」は秀逸!
1950年代と2040年の2つの時代が交錯。
史実と近未来予想で人類のエネルギー問題を問う物語。
「Atoms for peace」の呼び声も虚しく震災で原発事故は起こり、甚大な被害を出した記憶は新しい。
原発なんて全面廃止に知ればいいじゃん!と憤慨していた私だが、再生可能エネルギーだけでは賄いきれない日本の立地と電力事情を突きつけられて驚愕と恐怖を感じた。
本作では2020年に浜岡原発がメルトダウンを起こして以来、原発は全面停止しており、核廃棄物処分場に残された原子力総合センターのみが細々と稼働するのみ。
センターでシリアスなミーティングが進行する一方で交錯して入るシーン、1950年代の日本の原発黎明期、東海村に辿り着くまでの日本人の努力と熱意に敬意を拝しつつ、原子炉建設のためのアメリカとの交渉シーンは、コミカルでシリアス一辺倒にならず、観客の集中力を切らさない演出が素晴らしい。
研究所員たち、内閣官房長官、対策室長らとの対話でもたらされる現況には誰の意見にも一理あり、エネルギー問題はどこへ着地するのか。

原発に関する様々な情報が網羅された作品で、おかげさまで今回随分詳しくなった。
例えば原子炉には3つのタイプがあり、それらは軽水炉、高速炉、高速増殖炉で、日本では軽水炉タイプが採用されていること、高速増殖炉は「もんじゅ」で事故を起こして以来作られていないが、実はこのタイプが一番安全性が高いということ、けれどお金がかかるということetc.

さて舞台装置が本当に素晴らしかったが「杉山至+鴉屋」さんだった…ソーラーパネルと軽水炉タイプの原発の冷却水を表現したと思われる装置…怖くて美しい融合…
心底唸った!

永井家の八月は荻窪のだるま座アトリエで観劇。
一時間強の小作品ながら、充実の時間。
永井家の人々にスポットを当て、大正末期から激動の昭和を描いた作品。
震災や戦争を経て、帰らざる人、ドロップアウトする人、夢と落胆を心に刻みながらやがて戻ってくる我が家。
市井の人々を描いて定評のある岩橋晶子さんの脚本(原案はソーントン・ワイルダー「ロングクリスマスディナー」)を、これまた市井の人々の人生を数多演じるだるま座さんが、心温まる作品として送り出してくれた。

お盆の迎え火と送り火、90年間のその特定の時期に焦点を合わせている作品。
私自身は仏教行事になんの思い入れもなく、むしろ疎ましい記憶しか蘇らない。
心のどこかで、連綿と続くそういう家庭内宗教行事をどこかで断ち切りたいと思っている自分…いい芝居を観た後でもそういう思いは払拭できなかったわけ。

明日23日(日)のチケット、若干残席あるそうです。
お問い合わせはこちらから↓
http://www.daruma-za.net/nextstage.html
剣持さん、すださん、七笑ちゃん、お疲れ様!

今年の忘年会第2弾はジャズダンス仲間とイントラのUmezu先生を囲んで杉並区の某マンションのパーティールームにて行われた。
ダンス仲間のテッシーと明日香ちゃんが大車輪の活躍で、本当にお世話になった。
我が家開催だとあり得ない、座ったっきり何もせず呑んで食べるのみ。
本当にスンマソン
そして心から感謝なのだ。
テッシーが焼いてくれた富士宮やきそば、麺がプリプリで美味しかったなぁ。
スーパーで私も袋入りの「富士宮やきそば」買って作ったことあるけど、麺が全然違ってた
振りかけられた鰯節もクセがなくて美味しかった。
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