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2018年12月09日20:56

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Archipelの2枚のCD

Archipelというレーベルがある。
著作権の切れた、いろいろなレーベルから出ている
ヒストリカル音源を廉価盤で出している、いわゆる
コピーメーカーである。

1990年頃、メロディアから出ていたフルトヴェングラーの
ベートーヴェン「第9」を千円以下で発売して、大きな
話題になった。

それ以来、夥しい音源が発売されたが、
日本フルトヴェングラー協会会員向けに出した
「もうひとつのバイロイト第9」を直後に出すなど
節操のないところもあった。

そのArcchipelから、クナッパーツブッシュの
ウィンナワルツほかのライヴ盤が同じ演奏なのに
2種出ているのだ。
(1955年バイエルン国立管弦楽団)

この演奏については、クナッパーツブッシュのファンで
名盤「ウィーンの休日」「ポピュラーコンサート」が
好きな人にとっては、必聴の名盤であることだけ
書いておく。

この演奏は、セブンシーズ、ORFEOなど
いろいろなところから出ているので
それらを集めていた頃、Archipel盤を見つけた。

同じライヴなのに曲目や曲順が微妙に違うことから
両方購入した。

青ジャケのほうは、ややこもっているものの、ノイズは少ないし
変な誇張もないので、安心して聴くことができる。10曲収録。
ORFEOなど、既発盤との違和感もない。

それに対し、赤ジャケの方は問題だ。
コンサートホールの前の席で聴くような、鮮烈な音質で
(かなり荒い音質だが)クナッパーツブッシュの
強烈な表現に圧倒される。
得意のコムツァーク「バーデン娘」など、熱狂的で、
これを聴くとスタジオ録音がぬるく聴こえてしまう。

Syuzo氏のサイトによると、赤ジャケのほうは
Living Stage(イタリア)盤のコピーらしい。
青ジャケの方は、Merodram(イタリア)盤のコピーのようだ。

それにしても、同じレーベルから、同じ演奏の
まったく違う音質を2種類出すなんてことがあるだろうか?
かなりレアなケースだと思う。

このライヴ盤で、同じ演奏のCDが、合計4種類、集まったことになるが
もうひとつ、欲しい盤がある。

○プリンツレーゲンテアター特別盤(LP)
プリンツレーゲン劇場の修復金を集めるために作られたLPらしく
クラシックでは珍しい、ピクチャー盤である。
https://web.stagram.com/tag/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E5%8A%87%E5%A0%B4
これも音質はいいらしいし、何よりもレア盤である。
見たこともないものだが、いくらするのだろう?

ピクチャー盤ほどではないかもしれないが、Archipel赤ジャケの
CDもかなりのレア盤だと思う。
(日本ではあまり出回っていないのではないか)
これを聴けたのはかなりのラッキーだったと思っている。


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コメント

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