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2018年11月20日05:49

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小噺0177 周囲をグルッと

小学生の頃の愛読書は地図でした。世界地図。学校で配られたアレです。
友達と各国の首都を覚える競争をしたりしましたねぇ(今でもほとんど覚えています)。とにかく穴が空くほど眺めたものです。世界の国々に想いを馳せて旅行したような気分に浸っていたのですが、そのうち色々と詳しくなりました。

ある時、面白いことに気付きました。接している国の数がたったひとつの内陸国があること。つまり国境がたったの1本です。周りが全て同じ国で、その国の中に存在しているのです。
イタリアの首都ローマの中にあるバチカン市国やサンマリノ共和国がそうですが、もっと大きくて「なんじゃこの国は?」という国が!

それは、周囲がグルッと南アフリカ共和国に囲まれたレソト王国です。世界地図を開いて南アフリカを見てください。レソトという国は完全に南アフリカの中にあるでしょ?
フォト

こんな風に取り囲まれていると、国民はどういう感情を持つのでしょうねぇ。南アフリカの属国の気分かも?(失礼)

なお、日本各地にあるアメリカ軍の基地も、アメリカなのですが周囲をグルッと日本に囲まれていますね。国境(と呼んでいいのでしょうか?)は一本です。
多分に人為的なこういうのはレソトとはかなり違います。だって往来自由(パスポート不要)でしょ?

ところで、レソトのことを書いていて和歌山県北山村のことを思い出しました。和歌山県なのに奈良県と三重県の間にあって、和歌山県本体とは全然接していない、所謂「飛地」です。つまり、北山村の人は歌山県人なのに県庁に行くためには他県を通らないといけないんですね。
添付の紀伊半島の地図の中央右端に独立したところがあるでしょ?そこです。
フォト

ここはジャバラという柑橘類で有名です。花粉症に効く、ということで注目されているミカンの仲間で、ここでしか作っていないそうです。

どうして北山村がこのような飛地になったのでしょう?和歌山県の知人に聞きました。
ある地主がこの辺りの土地をバラバラ持っていました。明治初期の廃藩置県の際に和歌山県が定められたのですが、その地主の北山村の部分だけ置き去りにされました。
するとその地主が「おいおい、ワシここにも土地を持っとるで」と言って、北山村が後から和歌山県に編入されたとか。
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