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2018年11月08日21:06

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都響第866回B定期@サントリーホール

終身名誉指揮者小泉和裕さんの指揮でブラームスの夕べ
プログラム前半は台湾生まれの若きヴァイオリニスト レイ・チェンをソリストに迎えコンチェルトを

レイ・チェン氏は笑顔が爽やかなイケメン君でありました
それはさておき、マエストロが振り始めようとしたところでアクシデント発生
どこからか微かな楽音が聞こえてきます
本日は小ホールでも催し物があるのですが、まさか音洩れするはずもないし、電波遮断装置が
働いているので、携帯の着信音でもないです
マエストロも首を傾げていたら、1階下手前方の客席から一人の老婦人が逃げるように出ていき
まして、どうやらこのご婦人が「犯人」だったらしく、iPodかスマホアプリが鳴り出して止まらなく
なったようです(電源を切ろうとして操作を誤ったのかな)

気を取り直して振りだすと、チェロの奏する第一主題の美しいこと(音も音楽も)
本日は全篇これで、福永先生がブラームスを評して「北向きの四畳半で、うすっぺらい座布団に
座らされて湿気た煎餅食いながら愚痴話を聴いているようだ」と言われたことに、我が師ながら
お言葉を返したくなります

レイ氏の独奏もまた美音で、雄渾にして優美な音楽はうっとりします
演奏終了後、聴衆の拍手に応えて盛んに手にしたヴァイオリンを高く掲げます
「拍手はこの楽器に」と言っているかのようですが、プロファイルを見ると本日の使用楽器は
1715年製のストラディヴァリウスで、日本音楽財団が彼に貸与しているものだそうです
そのことに関する感謝の意を表しているのでしょう
なお、ソリストアンコールはありませんでした(今のコンチェルトで充分です)

休憩後は第4番交響曲で、今年1月に東京シティフィルで聴いたばかり
どうも久しぶりに聴くとその後立て続けに聴くことになるのは何かのジンクスでしょうか
先日のスコットランドもそうですが、来年3月に讀響で「グレの歌」を聴きに行くことにして
前売りを買ったら、今日の月刊都響にその1か月後に東京春祭で都響もまた「グレの歌」を
演奏するという記事がありました

さてブラ4について、曲に関しては繰り返しになりますので書きませんが、本日の都響は
やはりシティフィルより断然音がいい
シティフィルは美音ではないが、美しく聞こえる音楽であったと書いたところ、都響は
正真正銘の美音です(第2楽章の広田さん?によるオーボエソロがまた見事)
マエストロ小泉の作る音楽も、美しさだけではない、まことにかっちりとしたものでした
冒頭の切なくなるような楽想から徐々にそれを抜け出して、ブラームスの交響曲集大成
となるような「音楽の幅のクレッシェンド」を描き出していたと思います

アクシデントにより若干押し気味でしたが、アンコールがなかったので9時前に終演
夕食はアークヒルズ3階の「つじ田」で担々麺を(汁アリ正宗の2辛をオーダー)
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