mixiユーザー(id:1506494)

2018年11月06日16:21

373 view

ピアノ記念日 アレクサンダー・ガジェヴ演奏会@フィリアホール

本日は年に一度のアニヴァーサリーなのですが、日記ネタにするのは10年ぶり
1958年の11月6日にワタシは垂乳根の母に連れられてピアノのレッスンに通い始めました
ピアノ生活60周年ということになります(だから日記ネタも10年ぶり)

本来なら記念演奏会など開催するところですが、いや、とてもとても

というわけで他人の演奏におすがりすることにして、ぶらあぼで調べましたら青葉台フィリア
ホールでのウイークデイ・コンサートシリーズと題してアレクサンダー・ガジェヴのリサイタルに
行き当たりました(全く未知の方のコンサートです)

ワタシにとって無名なのも無理はない、弱冠24歳、しかし4年前の浜松国際ピアノコンクールの
優勝者だということです(今年1月に拝聴した同名のガヴリリュクと同じような経歴)

コンクール出身者ということで、まずスゴイ技巧
技巧はあって当たり前という感じです(ガヴリリュクもホジャイノフもマツーエフも)
フィギュアスケートで3回転が当たり前というのと同じですね
これが1970年代だったら、野村光一氏が「もうテクニックだけはバリバリバリバリ」と入れ歯を
がたがた言わせながら批判するところでしょうけれど、今は21世紀ですから

ということで、本日もバッハ/ブゾーニのトッカータ・アダージョとフーガの冒頭ユニゾンの
完璧さ、フーガなど原曲がオルガンであることを完全に払しょくしたスタカートによるピアニス
ティックな奏法、徹底してブゾーニ寄りの演奏でした

袖に引っこむことなしに続けて演奏されたシマノフスキ、ワタシは初聴ですが、ショパンの延長
にあると思いきや、無調でもっと前衛的、後でwikiで調べたら1915年の作らしいです
ドビュッシー・ラヴェルの影響下にあると書かれていましたが、彼らより年下ですから作風は
もっと現代に近いです(ワタシの隣のお父さんは熟睡されてました)

一旦袖に引っこんで、しかし喉飴をカバンから探し出す暇も与えられず再登場して、ショパンの
ノクターン第13番ハ短調は極限まで遅いテンポ
これも昨今の若いピアニストに見られる傾向で、技巧ばかりではないという主張なのでしょう
事前に発表されたプログラムではスクリャービンの予定でしたが、本人の強い意向で曲目
変更されたらしいです

ノクターンの後も、ほとんどパウゼを置かずエチュード作品25全12曲を休むことなく弾き倒し
ました(下品な表現で恐縮ですが、ほんとにこんな感じです)

いやぁ、ワタシのピアノ記念日なんぞふっ跳びましたね

アンコールはピアノの前に座り聴衆に向かって一言「ドビュッシー」と言っただけで弾き
始めましたが、聞き覚えのない曲です
ワタシは(現役の時、定演のプログラムにも書きましたが)父親からギーゼキングの全集を
買ってもらい、後にCD復刻版でも所有していますので、全くの未聴ということはないのですが
あまり聴いていない、ということでは12の練習曲集かと思いましたらその通りでした
第11番の「組み合わされたアルペジオのための」だそうです(エチュード繋がりなのですね)

定年退職したら暇を持て余すだろうから、真面目にピアノの練習をしようという志は無惨に
挫折していますが、やはりちょっとは本腰を入れてみましょうかね
10年後の日記ネタにするために
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930