mixiユーザー(id:3097688)

2018年11月06日05:11

127 view

調律師・北朝鮮・ラーメン

写真は順に
*宮下奈都「羊と鋼の森」(文春文庫)表紙
*劇団 野良犬弾 第十六回本公演『北の風に包まれて』チラシ
*Japanese Ramen Noodle Lab Q の「北海地鶏醤油らーめん」

羊と鋼の森」は
解説の佐藤多佳子氏曰く、優れた仕事小説であり独特な成長物語であると。
高卒後、専門学校に進んで調律師になる主人公・外村。
調律師の世界に初めて触れて、目から鱗な情報ばかり。
羊毛でできたフェルトのハンマーが鋼の弦を叩いて音を奏でるのがピアノという楽器…あ、そうだった、見たことある…
思えば私も子供の頃に習ったピアノ。
ピアノを売るまで40年ほど実家にあったが、その間に調律を依頼したのは、おそらく1回だけだ。
調律師さんがちょっと触っただけで「このピアノ、あまり引いてないね」と言い当てられて恥ずかしいと思った記憶はいまだトラウマ。
普通、家庭のピアノでも毎年同じ時期に調律するものらしい…読み進むたびに冷や汗が止まらない…あの時調律に来た方がうちのピアノに感じたことを想像するだに恥ずかしくて穴があったら入りたい、無かったら掘ってでも入りたい…(;´∀`)
外村くんはピアノを習ったことがない北海道の片田舎出身の若者、ある日学校の体育館にあるピアノの調律をしに来た板鳥氏が鳴らした音に魅入られて、調律師を目指すことに。
ピアノを習ったことがある人には是非読んでほしいし、どう感じるか訊いてみたいと思った。

北の風に包まれて』は上野ストアハウスで観劇。
劇団時代の後輩・榎本由紀ちゃんが大阪のド下町のオモニ役で出演すると言うので観なければ!と。
とても品のある女優さんなのでどうだろう…という懸念は杞憂だった。
アグレッシブ且つ母性溢れてこぼれ落ちるようなオモニを全身で演じていて涙が出そうになった。
長男ヨンギ役の崔哲浩さんの熱演とリアルな感情表現が印象に残った。
特に自慢のオモニの思い出話を語る暖かな語り口が余りにも心に沁みたのは、彼の実体験だからという話で納得。
1980年代の大阪・生野区。
北朝鮮が故郷の在日朝鮮人、日本で暮らすことの難儀、母国の拉致疑惑への戸惑い、朝鮮総連への疑念を抱きながら生きる姿は不器用で泥臭くて時に哀れ。

大つけ麺10周年企画「ラーメン日本一決定戦!!」の第4陣に行ってきた。
通常お店で出してる量の7割サイズなので2つ注文。
Japanese Ramen Noodle Lab Q の「北海地鶏醤油らーめん」と
肉玉そは おとど の「肉玉そば」。
ストレートな細麺好きの私は地鶏らーめんに1票!
チャーシューも上品な仕上がりでスッキリと旨し。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930