波瑠が演じる主人公が、晴れて恋人と同じ会社に就職できたと喜んだのも束の間、彼女が配属されたのは熊本県にある、片田舎の遊園地。
一癖も二癖もある上司と同僚達の中で、なんとか東京の本社勤務へと戻ろうとするが、毎日空回りの連続で落ち込むばかり…。
そんな彼女が、西島秀俊演じる「魔法使い」と呼ばれる上司の元で成長してゆく姿を描いた「お仕事成長ストーリー」。
右も左もわからない世界に飛び込んだ主人公が、何度も辛い目に遭いながらやがて成長してゆく…、という展開は、どことなくアン・ハサウェイ主演作品「プラダを着た悪魔」を思い起こさせます。
彼女が最初に命じられたのは、毎日の遊園地内でのゴミ拾い。
遊園地のイベントの企画を提案しても、全く取り上げてもらえない。
そんな状況に憤慨していた彼女は、ふと気がつきます。
お客様に道を訊かれても説明できない、迷子の子供の不安な気持ちを充分に理解できていなかった、無力な自分に…。
それらのシチュエーションを説明すると説教臭くなりそうなのですが、遊園地の舞台裏の苦労や楽しさが伝わってきて面白い。
悪く言えば手垢がついた「よくある話」ですが、王道的な展開を見ていると「明日から自分も頑張ってみようかな?」という気分になれるでしょう。
作品のロケ地は、熊本県荒尾市にある同名の遊園地「グリーンランド」。
作品について苦言を申し上げるならば、グリーンランドをあたかも「人気の無い遊園地」のように描いていたところ。
グリーンランドの名誉の為に断っておきますが、そんな事はありません。
狸は以前、何度かグリーンランドへ行ったことがあります。
甥っ子が小さい頃、ウルトラマンや忍風戦隊ハリケンジャーにハマっていて、遊園地で行われていたショーを見に行きました。
この作品にも「特撮ヒーローショー」の場面がありましたが、あんなものじゃないんですよw
ショーが行われるステージは開演…、いや遊園地の開場前から長蛇の列。
遊園地の中は、親御さんに連れられた小さいハリケンレッドが、たくさんいるのなんのw
特撮ヒーロータイムが放映される日曜日の朝、九州ローカルでは「グリーンランド」のCMは定番。
ほんのちょっとだけですが、熊本城や今では滅多にお目にかからない路面電車が出てきたところは風情がありました。
面白かったw
全く関係ないのですが、当時、グリーンランド正門近くのブックオフで本物のアメリカ海軍の戦闘服BDUが販売されてましたっけ。近づいて見ると、薄く海軍の紋章がプリントされているので驚いた。全く関係ないのですが、クライマックスで波瑠が立っていた塔…。書いたら威力業務妨害で訴えられそうなのでやめておきますw
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