もっと首に回した手に力を込めてくれれば良いのに
あなたの衝動を全て受け入れたいから
まだあなたは私の深淵にまで届いては居ない
私はそれを拒絶して居る
そしてあなたも
だって
あなたはただのフェイクだから
私が誰よりも愛した人の
どうせ薄っぺらな関係のまま
あなたは居なくなる
私の血の吐き気のするような重さに耐えられやしない
ほら、その、綺麗な上澄みだけをすくい取って
かわいそうな貴方は戸惑って居るのでしょう?
「私」を宙に浮かべたまま
やっぱり違うと、居なくなるのでしょう
私はドブの一番下に沈んだこの世界の全ての色を混ぜた誰も手を入れたく無い、汚れきったものに身体を沈めて、濁った白目と、瞳孔の開いた黒目で
今日もネオンと汚れた大気に遮られた空の星を数えるの
冬の澄んだ空を待ちわびながら
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