実は…、この作品を見る予定はありませんでしたw
この作品を見た人達が、口を揃えて良かったと褒めていたので急遽予定変更。
ブルース・ウィリス主演作品「デス・ウィッシュ」か?
ジェラルド・バトラー主演作品「ザ・アウトロー」か?
久しぶりに男臭いハードボイルドな作品を堪能しようと思っていたのに、正反対な作品を選んでしまってどうなの?
チケットを買う時に、そんなことが頭をチラついたんですが…。
正解でした!w
交通事故で両親を亡くした主人公おっこが、不思議な友達に助けられながら、祖母が営む旅館で若女将として働いて成長する姿を描いたファンタジーアニメーション作品。
主人公の小学生のおっこちゃんのキャラクターが、明るく健気でとても可愛らしい。
大人目線から見ると、とても重いストーリーですが、彼女の明るさが作品を軽快にしていて、見ていて心地良い。
見ていて気がついたのですが、この作品にはいわゆる「悪人」がいないんですよね。
例えば、主人公のライバル通称「ピンフリ」ちゃんは、一見意地悪で嫌なヤツ…という印象ですが、実は地元の温泉街の集客数を上げるための工夫を考えている、大人顔負けのしっかり者。
この作品に登場する「不思議な友達」は、児童心理学的には「想像上の友達 imaginary friend」と言えます。
子供が小さな時には心の支えとなって、成長すると共にいつのまにか見えなくなる存在。
邦画の恋愛映画の定番で、主人公が服を買いに行って、店でいろいろ試着する「ファッションショー」のようなシーンがありますが、この作品でも出てきます。
それはもう!とても魅力的で、小学生ならずとも「服を買いたい!」という衝動に駆られるかもしれません。
もしあなたが家族を連れて、この作品を見た後、奥さんや娘さんが目をキラキラと輝かせて貴方を見つめていたとしても、狸は一切の責任を持ちません。
ひとつだけ苦言を申し上げるならば、「浴衣の着付け」のシーン。
男女問わず、浴衣や和服を着る時は結び目は腰の後ろで結ぶものであって、腹の前で結ぶのは粋ではない。
正座をする時に、右脚から膝をついて座り、立ち上がる時は右脚から上げるという古典的な作法がキチンと描かれていたのに…。
…という重箱の隅をつつくようなことを言うのは、野暮というもの。
子供の頃の素直な気持ちで見てください。
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