ピアノのライヴが無事終了したので、毎晩
シベリウスの交響曲を聴いている。
シベリウスの交響曲は、よくわからないところも多いが
謎解きのような面白さがあるし、
響きの美しさは、いうまでもないだろう。
シベリウス交響曲全集
サカリ・オラモ指揮バーミンガム市交響楽団
2000年頃から、フィンランドの若手指揮者が立て続けに
シベリウスの全集を出した時期があった。
サラステ、ヴァンスカ、ペトリ・サカリ、
そしてサカリ・オラモ。
彼らの全集盤はいずれも好評で、サラステとヴァンスカは
その後、2回目の全集録音を出した。
やはり本場物は人気があるのだろうが
もちろんそれだけでもないだろう。
そのなかから、サカリ・オラモの全集盤を聴いた。
非常にスッキリしたスタイルだが
ベルグルンドほど極端でなく
楽譜に対し、非常に真面目にアプローチしながら
音楽に勢いがあって、じつに新鮮だ。
特に2番、3番、4番、5番が良かった。
反面、6番は響きが意外にスッキリせず、
逆に7番はスッキリし過ぎて物足りなかった。
しかし、フィンランドの指揮者だけで、何種類も
シベリウスの全集録音があるということは
全集を気軽に聴いていい時代であるということだろうし
実際、オラモの全集も、若々しさ、生真面目さで
聴いていて、非常に楽しかった。
フィンランドの大家、ベルグルンドやセーゲルスタムに加え
オラモらの、若手、中堅による全集もぜひ聴いておきたい。
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