今日は「正常性バイアス」というお話しです。
「正常性バイアス」…自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となること。
※wikiより。
これは、言ってしまえば「根拠のない自信」と言い換えれば、分かりやすいでしょうか。
「振り込め詐欺」の心理状態によく用いられるものなのですが…
被害者誰もが口にする一言…「まさか自分がだまされるとは思わなかった」というものです。
振り込め詐欺のニュースが流れるたび、「こんなのに自分が騙されるはずがないwww」と感じる人は相当数いると思うんです。
ただ、今の振り込め詐欺は、手口がどんどん巧妙になっていっています。
NHKで平日放送されている、「ストップ詐欺被害!私はだまされない」というコーナーがあるんです。
放送時間は、平日。首都圏ローカルで18時40分から。再放送の形で、翌日(次の平日)の朝4時55分からと朝5時50分からの3回放送されています。
※朝は「おはよう日本」の中での放送。
4月から始まったコーナーで、半年以上流しているコーナーなのですが、日々見ていてよくもまぁこんな手口があるもんだと感心させられるものですよ。
「息子が何らかの被害にあったと訴えてきて金銭を要求。現れた代理人に渡してしまう。」
これが代表的なパターンなのですが、今は巧妙な手口が次から次へと出てきています。
「架空の団体(法務省○○債務処理センター)から電話があり、あなたの口座が危ないのでキャッシュカードを郵送or訪問する人物に手渡してほしい。口座番号と暗証番号はいくつですか?」このタイプが最近は目立ちますね。
名義貸しのケースも多く、相手が困っているので名義だけならと貸してしまい、あとになって「それは違法です」と電話を受け、処理するための費用を請求してくるパターンもあります。
そして、ここがポイント。
被害にあった方のほとんどが、被害のあとに家族に確認を取り、うそだと分かったとなるわけなんです。
ここからは、Sheepの勝手な憶測。
この振り込め詐欺自体は、今後は減っていくんじゃないかと思うんです。
というのは…みなさん。
ご実家なり親御さんと連絡を取る際、「固定電話」にかけているか、「携帯電話」にかけているか、ということなんです。
今の60代世代であれば、個人の携帯電話を所有しているケースも多く、そうなれば、当然「息子・娘」からの連絡は、携帯電話にかかってくることになるわけです。
なので、長期的に見ていけば、振り込め詐欺は減ってくると思っているんです。
また、「正常性バイアス」は、なにも「振り込め詐欺」に限った話では決してなく…
「大規模災害発生時」にも見られるんです。
「大雨警報」が発令されていても、「自分(ここ)は大丈夫」と過信してしまうアレです。
命が助かる分かれ目は、この時「危ない」と瞬時に判断し、避難する行動力なんだと思いますから。
プラス思考…ポジティブシンキング…時にはこれがアダとなることは、肝に銘じておく必要がありそうです。
今日は「正常性バイアス」のお話しでした
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