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2018年10月10日14:21

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今や地球は危険水域だ。トランプの阿呆に付き合っている時間はない。

“地球は既に危険水域に入っている。トランプの阿呆に付き合っている時間はない。”と題する、 コラムニスト ユージン・ロビンソン氏の投稿が、昨日のワシントン・ポスト紙のオピニオン欄で目に留まりましたので、概略ご紹介します。
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地球温暖化に関する国連が纏めた新たなる報告書を覗いてみよう。
それは我々が正にホラー映画の中で生活しているように思える報告だ。この危機から抜け出し我々を安全な世界に連れ戻してくれる政治家を是非とも必要としているのが判るだろう。
ところがどうだ。我々の前にはトランプが立ちはだかっている。

月曜日に発表されたIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の調査報告によれば、人類の活動により引き起こされた地球温暖化の悪影響は予想をはるかに超えるものになった。人類全体が協力して思い切った対策をとらない限り、地球規模の大災害は避けられないだろう。
これまでは、この気象変動は月単位や年単位ではなかなか実感しがたいスローモーション災害だったが、不幸にもここへきて流れが大きく変わろうとしていると報告書は警告している。

産業界が化石燃料を燃やし続けてきて以来、地球の平均気温はほぼ華氏1.8度引き上げられてきた。
これは余り問題にならない数字のように見えるかもしれないが、それがもたらした結果はみんなが知っている。強力でゆっくりと進む熱帯低気圧がもたらす豪雨被害、経験したことのない熱波の襲来、破壊的な洪水、サンゴ礁の死滅、これまで不可能だった北極海航路の開通、などなど枚挙にいとまがない。
ところが人類は依然として壊滅的な自己破壊をもたらす規模の温暖化ガスCO2を大気中に放出し続けている。

IPCCの計算した結果は、更に摂氏1.5度までの上昇なら危険ではあるが、なんとか対処できると出た。ところが、これが摂氏2度まで上がってしまうと、最早手の打ちようがない大災害をもたらすと警告している。
この僅か0.5度の違いで物事は大きく変わるという。上昇が1.5度で止まった場合には、全人口の約14%のひとたちが5年ごとに耐えがたい破壊的な熱波に襲われ、3億5千万人の都市生活者が飲料水にも事欠く事態になり、6千9百万人が新たに洪水の被害をうける。もし地球の平均気温が2度上がったら、その被害を受ける人たちは全体の37%に飛びあがり、干ばつの被害を受けるひとたちは4億千百万人に達し、海水面が約1メートル上昇して洪水被害者は8千万人にのぼる。1.5度上昇で多量のサンゴ礁が死滅し、2度上昇では世界中のサンゴ礁は死滅してしまう。

IPCCの報告書は今回は従来になく真剣な警告で、単なる災害被害の増加にとどまらず、マラリアなどの熱帯性病の拡大や経済的大混乱を招き、当然の結果として政治的な軋轢の増加から起こり得る戦争の危険まで指摘している。

危機回避の対策はただ一つだとIPCCは報告する。平均気温の上昇を1.5度に留めるにはCO2排出の劇的な制限しかない。2030年迄に40%削減し、2050年にはゼロにする。
ところが、IEA(国際エネルギー機関)の計算によると、昨年2017にはCO2の排出量は大幅に増加して、これまでの最高を記録した。

2016年の画期的なパリ協定に大量排出国を含む世界195カ国が署名し、組織的な排出削減を2020年から正式に始めることに同意した。
ところが、トランプ大統領は地球温暖化はタチの悪い冗談だと称して、アメリカはパリ協定から離脱すると宣言。更にトランプは、最も温暖化ガスの排出が高い石炭の消費拡大を広言している。
実際には、再生可能エネの普及が進んだ結果アメリカの2017年のCO2排出量は僅かながら減少している。だが、トランプ政権は、この良い傾向を逆行させようと企んでいる。

IPCCの報告書を読めば、世界が必要としているのは、先見の明のあるリーダーシップであることは一目瞭然であろう。
世界最大の経済大国で、且つ世界で2番目に多くのCO2排出国であるアメリカに求められているのは、再生可能エネへの転換に向かって世界をリードする役割だ。

人類はトランプのような愚かな者のために温暖化阻止の努力が妨げられる余裕などない。




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