ここには私の幸せがあったから

左手首の白いミミズ達が私の耳に囁き続ける

「手遅れだよ」

と

不協和音

私とあなたの声

私たちはお互いの幽霊を見ているから

手を伸ばしてもすり抜けるばかり

行かないで

お願い、またドアを開けて、、、、、

私はまだあの部屋から動けない



私の手首を引いて

ここから前に引き上げて

あなたにそんな勇気があるとは到底思えないけど

もしくは

もう振り返らないで

私はここから動けないから

だって

ここには私の幸せがあったから