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2018年10月05日11:36

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トランプ政権が持ち出した新しいマヤカシ・モデルとは?

トランプ政権は、放射能?殺虫剤?たいした問題じゃないと片付けるつもりのようだ。

EPA(アメリカ環境保護局)が最近リークした新ルールによると、アメリカ市民の放射線による被ばくの規制を大幅に緩める模様だ。トランプ政権寄りの科学者たちの主張では、放射線は健康には害はなく、むしろ健康に良い影響を与えるということらしい。

今週のAP通信報道によれば、一部の専門家たちの「少量の放射線は少量の日光と同じでむしろ人の健康に有効である」とする主張に同調し、EPAが放射線の規制を緩める方針のようだ。
これに加えて更にEPAは新たなガイドラインを用意。胸部のX線25回分に相当する放射線の照射はガンのリスクにはならないし健康にも無害というもの。
トランプ政権のこれらの主張は、マサチューセッツ工科大学の毒物学者Edward Calabrese氏を中心とする研究者たちの「細胞を破壊する放射線や発がん物質と呼ばれているものは、少量ならば身体組織の修復力を活性化して人をより健康に保つ効果がある」という見解を根拠にしている。彼は放射線照射を健康体操や太陽光線と同列に扱っているのだ。
やがて人々は、自分の健康維持の指標を体重計からガイガーカウンターに置き換えるようになるだろう。

更に同様の常識破壊が殺虫剤などの化学薬品にも向かうようだ。
もう健康維持のためのオーガニック野菜などやめて、低毒性の殺虫剤を使おうということらしい。

これらの考え方は、トランプ政権が持ち出したもので、全ての放射線被ばくは人体に有害であるという従来のLNTモデル(linear no-threashold) は間違っているというもの。
たくさんなら人を殺すものも、少量なら健康に有効というこの新しいアイデアとはNBD(No Big Deal.たいしたことじゃ無いよ)とでも呼んでおこうか。
トランプ政権はこのNBDモデルを気候変動問題などにも当てはめようとしている。

ワシントン・ポスト紙の先週の記事によると、トランプ政権は排気ガスは温暖化の一因ではあるが、現行の自動車の燃費抑制の全国基準を凍結しても特に問題は起こらないと決めたようだ。
その根拠は?「地球の気温は今世紀末には華氏7℃上昇することが既定の事実であり、少しぐらいのCO2の増加など殆ど問題にならない」というものだ。
もし、既にマンハッタンが海中に沈むことが決まっているなら、少しぐらいの違いにつべこべ言うな、ということらしい。

このNBDモデルを使えば多くの困難な問題も解決できる?
例えば、最高裁判事に指名されているカヴァノー判事の性的暴行疑惑が国を分断する議論の的になっているが、このNBDモデルを当てはめれば、何の問題もなくなる。
つまり、仮に三人の被害申し立てが真実を語っているとしても、この三人は全米の女性の僅か0.000002%でしかなく、ゼロと殆ど変わらないからだ。

同様に、いま全米で刑務所入りしている人は230万人いるが、仮にモラー特別検察官の調査の結果、トランプの選挙運動員の誰かが有罪・投獄されたとしても、刑務所システムとしては極く些細な変化で、そんなことで魔女狩りをするのは無意味だ、ということになる。
(昨日のワシントン・ポスト紙電子版のオピニオン欄より)



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