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2018年09月28日22:30

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ショパンを巡る旅 Vol.3@さくらプラザホール

若林顕さんプロデュースによるショパン全曲演奏会も第3夜となりました
前2回の日記に書いた通り、ジャンル別に(ノクターン、マズルカ、ワルツ等)ではなく
あたかもア・ラ・カルトの演奏会を並べていくがごとく全曲演奏するという、しかしアシュ
ケナージの全集がほぼ作曲(出版)年代順に並べているのに対して、若林さんのコン
セプトは毎回あるテーマに沿ってプログラミングするという形を取っています

今回は添付画像にあるように「詩人が残した無言歌」
そもそもピアノの詩人と言われたショパンですから、ことごとく無言歌であるわけで、
しかも今回の曲目はロンド、フーガ、変奏曲など器楽曲らしいセレクトですから、無言歌
とは遠いジャンルです
逆に言えば、そういうスタイルにもショパンの詩情が残されているということなのでしょう

冒頭に若林さん自身による曲目解説がありましたが、今回のテーマに関する説明は
ありませんでした(ワタシの勝手な推測です)

前回の日記にも書いた通り、本日のプログラムにはレアネタがいくつかあります
オープニングは作曲者15歳の若書きで作品1のロンド、後のショパンのピアニズムが既に
ほの見えて、演奏時間も8分近い大曲です
その他レアネタとしてはフーガ、ヘクサメロン変奏曲、パガニーニの主題による変奏曲
いずれも今回のような全曲演奏会でもなければステージに乗る曲ではありません

というわけで、本日の圧巻はバラードの1番と、コンサート最後を飾る「アンダンテスピア
ナートと華麗なる大ポロネーズ」のピアノ独奏版
他にワタシの心にささったのはマズルカ作品63の3嬰ハ短調、バラードやポロネーズは
無理だけど、このマズルカくらいは弾いてみようかな

本日のアンコールは前2回のようにチャイコフキーではなく、先日の都響の定期でも
ソリストアンコールとして弾かれたショパンのノクターン遺作嬰ハ短調でした
この曲はかつてワタシもレッスンで与えられて弾いたことがありますが、そのときは
(若かったので)ずっとザハリッヒに弾いていたように思います
今弾けば多分先日のシャルル・リシャール=アムラン君や今日の若林さんのように
しっとり・切々と演奏するんだろうな
最後に変ニ長調に転じてほのかな希望が見えるところはいいですね

次回は11月16日、ピアノ五重奏の形で演奏される協奏曲第1番のようです
空席もかなりありますので、当日券でも大丈夫ですよ
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