私の存在に輪郭を与えないで
私の発言を肯定しないで
全て嘘だから
私は生まれてないし
何処にも存在しないの
鏡越しに濁った白目が見つめている
暗闇に浮かぶ青白いぼやけた何かが今も囁く
声が空っぽの部屋に響く
私なんていない空っぽの部屋に叫び声だけが響く
声が染み付いた部屋の壁に囲まれて
この血を塗りたくったドアに阻まれて
もう全部終わればいいと思った
今でもそう思っています
空気になれたらいいのにね
吸い込まれて、吐き出されて
静かに君の声を波として感じて
光を媒介して君の輪郭を描き出す
私は何処にも存在しない
そんな感じになれたらいいな
そうしたら淡い幸せ
ログインしてコメントを確認・投稿する