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2018年08月16日16:31

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トランプ大統領のイラン制裁再開がイラクを窮地に。

アメリカ対トルコのNATO同盟国同士の喧嘩は沈静化の目途立たないままエスカレートしていますが、一方でトランプのイラン制裁再開がイラクを大きく揺さぶっています。
今日のワシントン・ポスト紙が詳しく伝えていますので、一部ですがご紹介します。
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先週イラクのアル・アバディ首相は「トランプのイラン制裁再開でイラクは身動きできない事態になりつつある」と語っています。イラクの銀行のイランとの取引をすることがトランプのイラン制裁条項に抵触する惧れがあるからです。
アバディ首相曰く「アメリカのイラン制裁には賛成できない。やってはならぬことだと思う。だが、われわれにはイラク国民を守る義務もある。」

そこへ恐れていた悪影響が出て来て、今週予定されていた首相のイラン訪問が拒否されたのです。首相は方針の転換を余儀なくされたかたちです。
彼はイランとの取引をドルを使わずに続ける構えです。
イランとの交易を停止するか否かまだ決めていないとも語っています。
強力な隣国イランとの関係修復の一環として、イラクにあるシーア派の聖地へのイラン人の巡礼をビザなしで受け入れるとも語っています。

アバディ首相は非常にデリケートで難しい局面に立たされています。自国の安全保障のカナメであるアメリカに対しては「良い子」でなければならず、一方イランには膨大な恩義を受けており、年間120億ドルの交易があります。

更に11月にはトランプはイランに対する追い討ちをかけて、イランの原油取引へと制裁を拡大する構えです。もしイラクがトランプの意向に反する行動をとれば、イラクの原油輸出にも制裁を科すことも考えられます。

しかし、イラクにはトランプのイラン制裁を破らざるを得ない事情があるのです。もしトランプの言いなりになれば、イランはイラクが何としても必要としているイランからの天然ガスの供給が止まり、更にイランが今イラクの川に流している川の流れを他に変えてしまったら、イラクの市民生活に甚大なダメージを与えることになるからです。イラクは食糧までイランに頼っている現状です。しかし、一方で5,200人の駐留アメリカ兵に治安を守ってもらっているのも現状なのです。





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