伊丹のスワンホールで、昆虫エネルギー研究会が主催の「関西虫食いフェステバル」なる催しに参加した。申込制だったようなのだが、飛び入りで入れてもらった。最初短い講演があり、近年昆虫食が世界的に見直されていること、昆虫が栄養的にも獣肉や魚貝に勝るとも劣らないこと、さらには生産のエネルギーコストが牛肉などよりもかなり低いことなど、なかなか面白い内容だった。
ハエの幼虫の利用については、かなり昔、西丸 震哉という人が著書の中で書いていて、私も賛同していたのだが、それが実際に研究され始めているとのこと。これは有機廃棄物(残飯や屠殺残渣、糞尿などをハエ類の幼虫(蛆)によって処理し、その蛆を家畜飼料や肥料として利用する、というもの。
とはいえ、ハエの蛆と言えば「衛生害虫」としてゴキブリ以上に嫌われているため、なかなか理解が進まないのが現状らしいが。医学の方では『マゴットセラピー』というのが今でも行われているのだが。
また、トノサマバッタが美味しいというので、それこそ食用昆虫として養殖できないだろうか。自然ではあれほど増えて蝗害をもたらすほどなのに、意外なことに飼育下ではあまり増えないらしい。それでも研究はされているとのことだった。
さて、それはともかく、本番の昆虫料理である。
セミ、ゴキブリ、蚕、カナブンなどが、空揚げやサラダになって並べられる。参加者には女性や子供もいて、皆さんは常連のようで、何の抵抗もなく食べている、もちろん私も以前から自分でも食べていたので全く抵抗はなく、こういう本格的な料理は自分ではできないので嬉しかった。
ただ、やはりエビやカニに比べれば、素材の味は弱いような感じ。それと今回はほとんど洋風の味付けだったが、私はやはり和風というか、醤油系のほうが美味しく感じた。
帰宅して早速クマゼミを茹でて、醤油で軽く煮てみたら結構いけた。
秋はバッタのシーズンなので、食の楽しみが増えた。
ただそうなるとヒキガエルと餌の奪い合いになるなあ…
ログインしてコメントを確認・投稿する