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2018年08月05日19:16

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ワイルド7 二次創作 新ワイルド7最終章 第一章 ブラッディ・クロス ��

ある自衛隊幹部の家。
父は三佐でめったに帰宅しない。
母は趣味の習い事、集まりなどでやはりめったに帰宅しない。
家にいるのは、ミリタリーおたくの息子と家政婦のおばさん、そして旧日本軍の軍人だった祖父の三人だけである。
この祖父は認知症で寝たきりの生活を送っていて、週に何回か介護の人たちが来宅して、風呂に入れたりなどの面倒を見ている。

介護の人たちが乗ってくるワゴンのボディには、「カムサングループ」の文字。

ある日。旧日本軍の軍装品や小銃、拳銃をコレクションしている息子の部屋に寝たきりのはずの祖父が入り込んでいるのを、帰宅した息子が見つける。
祖父は部屋の中央に突っ立って、旧軍の軍旗を見つめながら、小便を垂れ流している。
息子は家政婦と祖父を部屋から連れ出し、医者と介護を呼ぶ。

医者もまた、カムサングループが立ち上げた医師会の一人で、白衣の襟にカムサンのシンボルマークである日の出(Come The Sun)を象った金バッジが。

ある日。学校から帰宅した息子、またもや部屋に入り込んでいる祖父を見つけるが、今度はモデルガンの三八式小銃を手慣れた手つきで操作している姿にゾッとする。
家政婦を呼ぶが、いくら呼んでも応答がない。
逃げたのだろうか?無理もない、あんなのを見たら・・・

久しぶりに、父と母から電話があり、明日帰るから家族そろって寿司でもとって食べよォという話になる。
息子は電話の途中で祖父の異変を伝えようとしたが、信じてもらえそうになく、断念。
その夜。
一人でコンビニ弁当をレンジで温めていると、裏庭に近所の野良猫が数匹集まって、隅っこを掘り返して頭を突っ込んでいるのが窓から見え、懐中電灯を持って出ていくと、懐中電灯の先に照らされたものを見て、ウ・・・と悲鳴をあげかける。
逃げたと思った家政婦の死体だったからだ。
そして。
最後まで悲鳴をあげられなかったのは、何者かに背後から鋭い刃物で心臓を貫かれたからだ。
左胸から突き出た刃先を見て、息子は遠のく意識の中で、三八小銃の銃剣だと分かった。

我が家に帰る、父と母。どこかで待ち合わせたらしく、一緒にハイヤーに乗ってきた。
門扉を開けても、いつもドアを開けて迎え入れてくれる家政婦の姿がない。
不審に思う二人。
母が携帯で息子を呼び出しても、応答がない。
家の中に入って、声を張り上げて二人を探し回るが、母、息子の部屋に入ろうとしたところを銃剣でノドをひと突きされて絶命する。
父、妻の声が途切れたのに、ようやく不審者がいることに気づき、携帯で警察にかけようとする。
早速つながって、震える声で住所を伝えようとすると、階段の踊り場に血まみれの銃剣をつけた三八式小銃を持った父親が降りてくるのを見て、携帯を取り落としてしまう。
「と、父さん・・・!!」と三佐。
老人、無表情で三八式小銃を構えて、狙いをつけると、引き金を引き、息子の眉間を撃ち抜いてしまう。

遊底が引かれ、宙を舞う空薬莢。
真っ暗闇の中で、空薬莢、ブローニングM2重機関銃の12.7mmの空薬莢に変わり、雨のように雪の上に降り、ジュンジュンと雪を溶かしていく。

場面変わって。

雪降る北海道オプシヌプリ湖ホテル周辺。
湖の対岸に沿って、北海道の陸上自衛隊の戦車隊が集結して並んでおり、90式戦車の砲塔からブローニングM2重機関銃をホテルに向けて連射しつつ、主砲の120�亞蟾瀚い鮹蚤嚇�に撃っている。

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上の冬季オリンピック会場は、もう選手、一般人、報道陣による野次馬の姿はなく、自衛隊の面々で埋め尽くされており、テロリストが移動手段に使ったスキーのジャンプ台の上の辺りには120�佛�撃砲RTが設置されていて、指揮官の指示を待っている。

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爆発音が次々と響き、破壊されていくオプシヌプリ湖ホテル。

その光景を大写しにしつつ、カメラの脇で叫ぶように実況するリポーター。
「・・・信じられません!!人質が、それもサミットに集まった各国首脳というトップクラスのVIPが人質にとられているというのに、この突然の武力鎮圧!!自衛隊による武力鎮圧です!!一体だれがこんな命令を下したのでしょうか・・・!!」

同様に、オリンピック会場からさらに離れた場所で遠巻きにしている海外の報道陣もライブで映像を伝え、世界中にショックを与え続けている。

報道陣の頭上を低空飛行で飛び抜ける五機の攻撃ヘリAH-64D。
攻撃は待機状態にあるらしく、炎上するホテル上空を旋回している。

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「アパッチまで繰り出しおったか・・・!!」と、ライブ中継のモニターを見て頭を抱え込む防衛大臣。
官邸内の緊急対策本部に招集された面々のうち、草波もいて、「ジャパッシュ事件を思い出しますなァ・・・」と皮肉を述べる。
「それを言うなら秘熊政権と言うべきじゃないのかね!?」と警察庁長官。
「あれは全自衛隊だったでしょ?ジャパッシュに例えたのは、今のところ、我々の指令系統を無視したのが北海道だからですよ」と草波。
「うむー・・・北部とはまだ連絡が取れんのか!!」と防衛大臣。
「連絡が取れない以上、今回もまた乗っ取られたとみるべきでしょうな。しかし、今回はクーデターではなく、サミット会場のテロリストどもの殲滅に全力をあげている・・・」
草波の発言に横やりを入れる誰か。
「我が国の首相を含めた各国首脳もな!!」
誰かを横目でちらりと見、続ける草波。
「さよォ、人質もまとめて皆殺しにすることで、一番得をするものを突き止めれば、未知の命令系統を辿ることが出来るでしょうな」
「誰か心当たりでもあるのかね、草波クン?」と自民党幹事長にして首相代理の朝生。
「経済や思想で優位に立つのが目的ではなく、世界を再び戦乱の世に陥れることを目的とした連中です。その手先として、介護グループのカムサンが暗躍していることは報告書にまとめてそちらにおられる警察庁長官に提出しました。ですが、十分な証拠があったにもかかわらず、無視なさったようで」
そこで汗びっしょりになってうつむく警察庁長官。
「カムサンの社長のジュー・ハナブサには逮捕状を請求したのですが、許可されないため、独自に暗殺を計画・・・」
そこでどよめき。
「・・・身代わりを使われて失敗しましたがね」
「まさか、こないだの飛行船墜落事故は貴様の仕業か!?」
「そうです。多数の民間人が犠牲となりましたが、全員、カムサンの悪事に加担したことが判明しているので、ちょっとしたドブさらいにはなりましたな」
「貴様・・・!!我が国は法治国家だぞ!!それではテロリストどもと全く変わらないではないか!!」
「その通り。ワイルドはテロリストなのです。警察力を持った、ね。そういう連中が進んで汚いマネをしなければ、汚いテロリストどもを一掃出来ません」
「なるほど・・・では汚いマネをした結果、黒幕は誰か予想はついたのかね?」と朝生。
「ジュー・ハナブサ、またの名を秋戸十次郎。昭和暗殺隊という右翼テロリスト集団を率いていた男ですが、これの祖父が英重臣なのです」
その名前が出た瞬間、硬直する面々。
「大日本帝国の亡霊・・・!!」
「確か本土決戦に頑強にこだわって、元中野学校の教官だったこともあって、精鋭部隊を独自に編成したかどで粛清されたと聞いたが・・・」
「それが生きていることが分かりました。そこでお集まりのみなさんに申し上げます。ワイルドは事態収拾に協力はしますが、協力の形は、あくまでもテロリズムです。つまり、黒幕の息がかかったもの、あやしいと思ったものは片っ端から処刑しますのでそのおつもりで・・・」
そこですっくと立ち上がって、会議室を後にする草波。
それまでうつむいていた警察庁長官、顔をあげて、震える声で「き、気が狂ってるとしか思えん・・・」と呟く。
「いや」と朝生、「狂っているのは今の日本国、そして世界そのものだよ」と吐き捨てる。

その中でいかに冷静に行動出来るかが、未来への希望なんじゃ・・・
頼むぞ、草波・・・

モニターでライブ中継を眺める飛葉、クロス、マックの三人。
「これじゃア、何もわざわざ俺たちが出張る必要はなくなったんじゃねえのか?」とクロス。
「任務がますますキツくなっただけさ」と飛葉。
「全くダヨ、この砲火の雨あられのさなか、テロリストたちを救出しろだなんて・・・」とマック。
「証人だっていうからな・・・なァ、この際、一人に絞らねえか?そうすりゃァ、ラクだしな・・・」とクロス。
「誰でもいいってわけじゃねえ・・・リストの通りしっかり選ばねえとな・・・さァ、そろそろ時間だ、行くぞ!!」
モニターを切り、三人が乗るバイクのエンジンが唸る。
飛葉は、YAMAHAのビラーゴ750。

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クロスは、HONDAのCBR600RR。

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マックは、YAMAHAのFJR1300。

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三人そろって、新ワイルドのヘルメットの防弾カバーを上げる。

地下道なので、エンジンの唸りで轟音が凄い。
「崩れない、ココ?五稜郭にたてこもった土方歳三の時代に造られた幕府軍の秘密通路だっていうじゃん」とマック。
「そこは持ち前の悪運次第だナ・・・」とクロス。
飛葉、ニヤッと笑って、アクセルをふかして走り出す。
続く二人。

一方、オプシヌプリ湖ホテル。
戦車隊の砲撃のさなか、地下二階の大宴会場に避難したテロリストと各国首脳の面々。
ズシン、ズシンと響く中、指揮官のロシア大統領のラーキンがテロリストのキング元米国大統領、劉元中国主席、梶田元日本国首相に詰め寄っている。
「まさか・・・!!自衛隊がこんな行動に出るなんて・・・!!」
「うろたえるな、貴様・・・それでも我が国のCIAをさんざん苦しめたKGBの一員か?日本も本気を出せばこの通り、というわけだ」とキング。
「それにしても最近の戦車は火力が凄まじいものですなァ」と劉。
「二度の実戦訓練のたまものですナ・・・ジャパッシュ、秘熊・・・やはりあのお方は間違っていなかった」と梶田。
「我々は・・・!!一体・・・どうなるんです!?」
喚くラーキンを前に、三人、腰に差した拳銃を取り出す。
それはアメリカのシングルアクション、ピースメーカーだった。
「我らピースメーカーは」とキング。「武力で平和を得るために、武力に生き、武力に死すものなり」
同じセリフを唱和する劉と梶田。
「従って、貴様も闘って死ね」とキング。
「狂ってる!!私は死ぬためにここに来たんじゃない!!」とラーキン、拳銃を三人に突き出す。
三人のピースメーカー、ラーキンを撃ち殺し、同時に周囲に配置されていたロシア人テロリストたちを全員撃ち殺してしまう。
「さァ、あなたたち。今となっては人質の価値がなくなったあなたたち。あなたたちもここで死ぬのです。世界の主な首脳が一気に死ねば・・・世界は再びやり直せるチャンスに恵まれます」と梶田。
「しょ、正気ですか、梶田先生!!」と花田首相。
「花田クンか・・・キミのお父さんは私をそれなりに理解してくれたのだがね・・・やはり戦後生まれには戦争の偉大さが分からんか・・・残念だよ・・・」と梶田、ピースメーカーを花田首相に向ける。
ヒイーッと硬直して小便を漏らしたその瞬間、アパッチが撃墜されて、ホテルに激突した衝撃でかなりの揺れが走る。

「何だ!!」
「なぜアパッチが!?」

ホテルに激突したアパッチのコクピットのガラスには、大口径の銃弾の跡があり、狙撃されたのだと分かる。
ホテルの後方に聳え立つ高圧電線の鉄塔のてっぺんには、双眼鏡を覗く画竜、そしてスナイパーの天田。
天田が構える銃は、ステアーのインファクトリー・ウェポン・システム2000。

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https://goo.gl/nq1vux

「こんなうるせえ中でよく命中するもんだナ・・・」と画竜。
「私、耳がいいんで・・・うるさければうるさいほど、ターゲットがバッチリ」と天田。
「後四機だ、こちらがやられないうちに始末してくれヨ!!」
「了解!!」
こちらに向かってくるアパッチに向けて、大口径ライフルを構えて撃つ天田。
正確にコクピットを撃ち抜かれて、墜落するアパッチ。

「よし、俺たちは戦車隊だ。おっとお姫様はまずアレを・・・」とスキーのジャンプ台にて、馬力。
リープヒェン、指揮官のいる野戦テントめがけて、110�亳朕遊搬啾仞鐚崔討鬚屬段�す。

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爆発し、跡形もなく吹っ飛ぶテント。
続いて、連なる戦車隊を01式軽対戦車誘導弾で一台ずつ片付けていく馬力。

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運転する車内で画竜の報告を受ける草波、ニコッと微笑み、「あまり派手にやってくれるなよ」と言って携帯を切る。
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