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2018年08月02日15:02

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映画日誌「ヒトラーを欺いた黄色い星」

 ヨーロッパの映画において永遠のテーマとも言えそうな第二次大戦下のナチス・ドイツのユダヤ人虐殺だが、まだまだテーマ、視点、シチュエーションがあり、この映画では戦う姿、抵抗の姿勢よりも、小市民でいかにして迫害を逃れたのか、戦うよりもむしろひたすら逃げること、隠れることに専念する姿が強調されている。
 本人の語りや実写も織り込まれ、ドキュメント的な味わいもあり、真実の話だけに、ヒーロー的な存在よりも、むしろ生きることそのものがいかに大事か、というのが今回のテーマか。
 また、ドイツ人にもナチスに抵抗する人がいて、こうした人の協力もあったおかげ、というわけで、意外と知られていない当時のドイツの実情もわかる。
 ヒーロー不在の物語だけに、いくつかの人物像が交錯しながら淡々と話が進み、やや退屈さも感じるかもしれないが、また一つ、第二次大戦下のユダヤ人について知ることができるのは勿論意義あるもの。
★60点

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