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2018年07月31日17:11

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タカ科ツミの旅立ち2018年 生態と共に紹介します。

7月31日(火)
台風が過ぎ去り、再び暑い夏が戻ってきました。東京多摩地区の最高気温は接し33度、湿度60%ごえです。昼前には日差しが強くなり、外に出ると汗をかいてしまいます。8月も酷暑が続く見込みです。

 さて今回は、7月15日(日)に公園の巣から旅立ったツミの兄弟の写真とともに、これまでの成長過程をまとめました。過去2年の間撮影した写真とともに、ツミの生態を紹介します。


 今年、7月15日(日)の段階で、3兄弟のうちに2羽は枝の上にとまっていたものの、残りの1羽は巣に残っていました。翌日確認したところ、巣に残っていた一羽も飛び立ち始めました。

 飛翔能力を身につけた3兄弟は、公園脇の藪の中を飛び回り、やがてセミを狩るようになったのです。

 写真左    住宅街の電線の上にとまる母鳥     7月18日(水)撮影

 写真真ん中 公園の巣の真横にある枝にとまる雛鳥 7月19日(木)撮影

 写真右    公園の真横の枝にとなる雛鳥       7月22日(日)撮影


前回の関連日記 7月15日(日)付け日記 鳥達の巣立ち 初公開メジロの雛鳥 ツミの子育てのレポート
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967474490&owner_id=32437106

 時系列に紹介いたします。
7月19日(木)撮影
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7月20日(金)撮影
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 2羽の兄弟がとまっています。
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 兄弟が見おろす景色です。通りの先に一昨年と昨年の営巣地があります。
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7月22日(日)
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7月23日(月)
セミを食べる若鳥です。親鳥は一切姿を見せず、夏の間セミを中心に捕獲します。
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7月29日(日)最後に撮影した1枚になります。あの最後まで巣に残っていた1羽でしょうか。カメラのレンズを向けて、シャッターを1枚だけ切りました。程なくすると、この雛鳥は翼を広げて飛び立ち、木々の葉を避けながら、公園を抜けて、藪の中に飛び込みました。

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 私は、2016年から2018年まで多摩市内で3年連続、春先の夫婦による巣作りから、抱卵、卵の孵化、雛鳥の巣立ちまで、観察することができました。最初にツミの写真を撮ったのは、2015年の7月末になります。当時は完全に巣立つ前の若鳥を数日だけ写真に収めたのみでした。

関連リンクです。
2015年7月29日 身近な野鳥 猛禽類タカ科のツミ 野生の姿
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944591416&owner_id=32437106

 2016年と2017年に巣立った雛鳥を取り上げた日記です。
2016年7月19日 ツミの雛鳥 旅立ちの時
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954206557&owner_id=32437106

2017年7月24日 ツミ 巣立ちのとき
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1961692815&owner_id=32437106

 2015年に巣立ち間際の数日のみ観察した経験が生かされ、翌年桜の花が咲く4月、道路脇で鳴き声をあげるツミの母鳥を見つけることができました。その母鳥の姿を追ううちに、営巣場所を突き止めることができたのです。2016年と2017年には、完全に母鳥とつがいの父鳥に密着して、撮影することができました。4月に再開した夫婦は、朝方継続的に交尾を行い、巣の材料となる小枝運びに勤しみました。4月下旬にメスが抱卵に入ると、一端動きがなくなります。抱卵中の5月、餌を持ち帰ったオスが鳴き声を上げると、メスは巣から離れました。営巣木の近くにある木の枝で受け渡しが行われるのです。

 交尾シーン、メスの上にオスが乗る 2017年4月6日撮影
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 枝を加えて巣に運ぶメス 2018年4月15日(日)撮影
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 梅雨時の6月に雛鳥が誕生すると、母鳥が巣の番人になります。引き続きオスは、雛鳥と顔を合わすことなく、狩りに励みます。一羽の雛鳥が、巣立ちに必要な小鳥の数は、300羽といわれています。巣立ち前になると、メスも狩りに加わることがあるのです。

2017年6月24日(土)撮影
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 親鳥の努力が報われ、6月下旬に生後3週間経過した雛鳥は、無事に巣立ちを遂げました。その後飛翔訓練をしながら、度々母鳥から獲物を貰います。成長を感じ取ると、母鳥は雛鳥と距離を置き、自立を促します。最終的に営巣地に雛鳥のみ残されるのです。親鳥から与えられた小鳥を捕獲することはできません。その代り、丁度大発生するセミをとらえるようになるのです。翼を支える筋肉が発達し、飛翔距離が伸びてくると、営巣地から離れていきます。

2016年7月1日(金)撮影。親鳥から与えられたハトをつかむ雛鳥
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 今年は、自宅から半径700m四方に3つも営巣地がありました。そのうち2つの巣を観察することにしたのです。

 二つの巣とも、それぞれ雛鳥が3羽産まれ、事故もなく、無事に旅立ちました。

 本来野生の世界は厳しく、カラスなどの天敵に卵をとられることがあります。巣立った直後の雛鳥が、道路に落ちて、車や自転車に轢かれる事故も後を絶ちません。

 幸いにも、私が観察したツミの営巣地付近には、カラスの気配はありませんでした。営巣地自体も、遊歩道に面しているため、車との衝突は避けられました。

 2016年と2017年と異なり、今年観察した二つの巣は、高い木の上にあります。実際に雛鳥が大きくならないと、姿を確認することができませんでした。雛鳥が巣離れする直前に、初めて写真に撮ることができたのです。

 緑豊かな多摩地区では、ツミの巣が密集しています。桜の花が咲く4月に、親鳥が元の場所に戻ってきて、再び営巣するよう願っています。

 

 
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