思えばつまんない人生でした。
だってフツーに生きててな〜んにも面白いことないんだもん。
趣味らしい趣味もない。
テレビもあんま見ないし、音楽もTSUTAYAに置いてあるものだけ。
友達が話題にしてるのってAKBとゴールデンボンバーの二択なんだぜ?
そんななかでどうやって面白おかしく生きていけばいいのさ。
死んじゃおっかなあって考えたことは日常のひとつでした。
飛び降りたり、クビ吊ったり、電車にはねられたり、川んなかに入って溺れたり・・・どれもこれもシミュレートするたんびに気が滅入った。やめやめ。友達の友達がリスカのプロフェッショナルだとかで、一度傷痕がびっしり刻み込まれたウデを見せてもらったことがある。ウオエッ。大根がすりおろせそうじゃんと危なく言うところだった。あーいうのもやめやめ。こう見えてもあたしは親孝行ムスメなんでー、親にもらったカラダに傷つけたくねーのよ。それとせっかくかわいく生まれてきたってーのにわざわざキズモノにするタコのキモチなんかワカらない。永久にワカりっこない。
あー、もうやめやめ。死ぬだのリスカだのちょびっとでも脳にチラつかせるのやめやめ。
あたしはもっと生きたい。例え18歳までしか生きられなくても、そのあいだをせいいっぱい生き抜きたい。いっぱい恋して、いっぱいハメまくって、いっぱい笑って、いっぱい泣きたい。
そんな時に親友にしてセフレのマミちんから紹介された犬神図書館。ここにはあたしが求めるすべてがあった。本、映画、音楽・・・ゴチャマンとした小宇宙。最初はつぶれた古本屋のオッサンが借金取りから身を隠してるのかと思った。古本屋のオッサンって意外とモノを知らないっての知ってる?雇われ店長が多いからかもしんないけど、松谷みよ子の「ふたりのイーダ」を知らないなんて非国民もいいところだ。あたしが子供の頃好きだった本をディスりやがって。でも犬神先生は違った。あそこに詰まってるすべてがカラダのなかにあった。なんでも読み知っていた。マミちんが夢中になるのもワカる。
読書少女のマミちんが抱く夢は、一生かかっても読み切れない本の山のなかで無数の世界を読み知ること。小学校でも図書室からなかなか出てこなかったくらいだ。それが――学校やそこらへんの図書館では読めないような珍しい本がいっぱい並んでいる犬神図書館が――近所にあるんだから、通い詰めるのも当然だろう。
通い詰めるうちに、マミちんはあることを思いついたという。
本を読み続けるという地道な作業より、犬神先生とヤッちゃえばある程度はショートカットできるのではないか?ハメチンして体液をお裾分けしてもらえば、それが脳にあがってきて視野がグッと広がるのではないか?どこをどーすればそんな考えに至るのか全然わかんないけれど、とにかくマミちんは自分の思いつきにすっかりとりつかれていた。当時、あたしはまだ紹介してもらったばかりだから、冗談だと思っていた。あはははと笑い飛ばしたものだ・・・が、マミちんはマジだった。
あたしの知らないうちに犬神先生に迫ったらしい。
「それでどーなったの?」と鼻息荒くワメくあたし。
「だからスキンシップで終わっちゃったのよ。それ以上はイカなかったわ」とマミちん。
「ま、まあ・・・うちらの齢じゃ先生捕まっちゃうしねえ・・・」
「いや、捕まることは十分やってるわよ、先生。モラルはあるんだけどインモラルも持ち合わせてるからね・・・単に。その時はちんちんが立たなかっただけだと思う」
「そ、そうなんだ・・・」
スキンシップだけで終わってもいい、とにかくあたしはどうにかされたい。できたらあのイガグリ頭におまんこをコスりつけて激しくイッてみたい。悶々するのはしょーがない。コドモでもメスなんだから。思春期の女の子はメスまっしぐらだぜ?マミちんもあたしもあんたらも考えることはファックることだけ。書を捨てよ、まんこしよう。
考えてみりゃなんて健全な青春。
ワレにかえってみればなんというフツーの欲求。
ムズカシイこたどーだっていいのよ、つべこべ言わずちんぽこ寄越せ。
嗚呼、それっきゃない。ないったらない。
あたしはめちゃくちゃにされたいんだよ!
ちんぽこ!
そして
まんこ!
犬神先生は年食って、本の読み過ぎで、乙女チックな何かに変身を遂げたと仮定する。インモラルのかたまりのくせに、女がカクゴキメて迫ってものらりくらりとかわして、乙女チックにスキンシップ。だからといって同年代のガキはイヤ。聞いたハナシじゃスキンシップどころかまんこがガタガタになっても手加減しないらしいじゃん。そんなケダモノ相手に処女を捧げるなんてまっぴらゴメン。スケベまるだしのオトナもおなじ。ヤルなら少女同士がいい。犬神先生はまぎれもなく、少女そのものだ。
処女なのにヤルことばっかり考えてるあたしって異常?
インランでド変態のケがあるのかしら?
まんこだけじゃなくケツの穴にもハメてもらってヨガり泣くようになったらどうしよう?
でも処女ってそんなもんだぜ。
考える前からイカレてる。
イカレたあまり、マンズリばっかりしててワレメはまっかっか。
童貞は血が出たらちんぽこをコスるのはやめるだろうけれど、処女は血が出てもずっとコスり続ける。カラダが限界に達してもアタマはずっとコスり続ける。
だから女は男より飢えてるわけよ。
一回出しただけでオワリなんて言われようものならブチギレ、クビをひねってブッ殺して肉団子にしてしまうだろう。
めちゃくちゃにされたい。
めちゃくちゃに愛されたい。
カンジるのってとどのつまり、そういうことよ。
あたしとマミちんは週末、二人で犬神図書館に泊まる段取りをつけた・・・
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