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2018年07月02日23:38

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サドルオデッセイの末のセライタリア・ターボマチック2

■ サドルオデッセイの末のセライタリア・ターボマチック2

倉庫に入って20年近く放ったらかしになっていたセライタリアのターボマチック2を取り出したときは、サドルオデッセイも2年目に入ったころでした。スーパーの買い物カゴ3つに山盛りでいっぱいになるほど、これならいいだろうと選んで取り付けて、乗ってダメだったサドルでいっぱいになっています。

乗ってダメとはお尻が痛くなるサドルのことです。30個、40個と色々なサドルを試してみて、20kmで痛くなるモデル、100kmまで痛くならずに走れたモデルもあります。でも、ボクのサドルを選ぶ基準は1日目は痛くて走れなくなることがなくても、2日目に入り出すとお尻が痛くてはダメだし、2日目も100kmを越えても痛くならないモデルを基準に選びました。

本当にダメなサドルは20kmも走らないうちに、座骨のエッジがサドルのベースに底突きして血行が悪くなって、皮膚の下の細胞が炎症を起こしたり、壊死して床ずれ的に痛くなって、ジャージの背中のポケットにましなサドルとヤグラをいじれる工具を入れて走り、サドルの取り付け角度や前後位置を移動しても改善されない場合は、交換して走っていました。

ストックしておいたターボマチック2は、1つは革がぼろぼろになるまで使い込まれていました。もう1つはまだほとんど使っていない状態でした。こんな古いサドルで大丈夫だろうかとも思いましたが、キヨ・ミヤザワのスチールフレームの時代に使っていたサドルを復活させました。

ターボと似ている形状ですが微妙に乗り心地が違います。前に調子がいいと思って使っていたのはフィジークのアリオネスタンダードの初期モデルでした。パッドの厚いアリオネトリアスロンや、トライアスロンのカーボンレールも使っていました。お尻が痛くなり始めたのは減量を始めてからでした。

健康上の理由と上り坂を走るのが辛いので、週末に100kmを2回走って、体重を25kg、5年間かけて減らしました。体脂肪も減りましたが筋肉量も減りました。この間にだんだんお尻が痛くなって、アリオネなどのサドルでは、長い時間を快適に走れなくなりました。これが、その後2年間近く、これが合うのではと、色々なサドルを買っては試しての繰り返しになりました。

ターボボマチックはお尻が乗る部分が緩いアールを描いています。パッドが厚く、そのパッドはアリオネのような柔らかいパッドではありません。肝心なのはプラスチックベースで、一切カーボンチップなどの補強が入っていません。指針のサイドが無い薄いサドルのような構造や素材とは違います。

補強の入っていないプラスチックベースがいいと思い、ターボマチック2と違う、お尻や座骨が触れる場所が円い形状の、サンマルコのリーガルを試してみましたが、確かにしなやかにベースも変形していましたが、座骨部分に痛みが発生しました。

溝付き、穴あき、ジェル入りの構造も快適さの追求には効果があるのでしょうが。パッドの厚さとプラスチックベースのしなやかさと、座骨やお尻が触れる部分の形状が合っていることが、快適な乗り心地を大きく左右するようです。

ターボマチック2を裏返しにしてよく見ると、補強無しのプラスチックベースは、座骨の当たる部分にヘコミを作ってパッドの厚さが確保されて、座骨の触れる部分のプラスチックベースとの底突きを防ぎ、圧力が分散さて痛みが発生しにくい構造になっています。

サドル選びは、何でもお尻が痛くならないという、羨ましいライダーの話も聞きますが、悩んでいるひともけっこういます。とにかくサドル選びは見た目じゃなくて、100km以上乗って、翌日も走ってみて、快適さを確認することが大事です。







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