海街 diary 最終話

せっかくなので本日発売の月刊flowers を買って最終回を読んでみました。

感想：泣けました

ネタバレになるので詳細は書きません

最終回はこうなるだろうと予想していた通りですが、最終回にして初めて、登場人物の気持ちが理解できるところがあり、だから私は本当に人情の機微がわかってないということがよくわかりましたよ

幸姉がすずちゃんを引き取ろうと思ったのは ただ単に（異母）妹だからじゃなく、かつての自分をそこに見たのだと思います。自分が同じ立場で苦しかったから、同じように子供なのに大人の役目を負わされようとした、苦しんでいる女の子を見捨てられなかった。のだと思います。
１巻目の「子供に大人の仕事をさせちゃいけない」のセリフが蘇ってきました。

この辺は「３月のライオン」のあかりさんと零くんの関係に近いものがあると思いました。単行本十数巻目にしてなぜ、あかりさんが零くんに肩入れするのか、その気持ちがわかったのですが、奇しくも「海街diary」でも似たような関係でした。

12年にわたり、４姉妹の成長をじっくり描いた本作はすずちゃんの旅立ちで終わりますが、もう彼女は一人じゃないですし、帰る場所もあります。１巻目と違いなんと自信にあふれていることか。

非常にいい作品でした。できれば是枝監督にパート２として映像化して欲しいです。加賀友禅をまとうすずちゃんを実写で見たい！