トランプ大統領の下でアメリカは民主主義を守れるのか？

今日のワシントン・ポスト紙のニュースレターが、仲間の共和党議員に対してトランプが強いる「個人崇拝」の異常さを伝えています。一部要訳してみました。
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サウスカロライナ選出の共和党下院議員マーク・スタンフォード氏は、トランプ大統領が
共和党を「個人崇拝のカルト集団」にしようとしていると繰り返し警告してきた。
ところが、今週火曜日の夜、彼の警告が現実のものとなり、彼自身がその犠牲になってしまった。

彼は強固な保守派の元州知事で、大統領選の出馬も噂された大物だが、今回の予備選でトランプ大統領に忠誠を誓う新人候補Katie Arringtonに敗れてしまったのだ。
「私の敗北は、トランプに忠誠を誓わないとどうなるかとういうことを全共和党員に警告する結果となるだろう。トランプは憲法に何が書いてあるか知らないし、自分の納税申告書の公開も拒否するような透明性を無視する人間だ。」と彼は語っている。
「昨夜わたしがトランプにくらったようなツイート攻撃は共和党の仲間の誰一人として受けたくないだろう。」
トランプの問題のツイートは投票締め切りの３時間前に掲載された。

“MAGAキャンペーン（「アメリカを再び偉大にしよう」というトランプの選挙スローガン）でマーク・スタンフォードは協力的ではなかった。彼はトラブルばかり起こす人間だ。かれはアルゼンチンでよろしくやってきた。わたしはKatie Arringtonを全面的に支持する。彼女は犯罪に対して厳しく対処するし、減税についても協力してくれると思う。Katieに一票を！”

このアルゼンチン云々は、2009年にスタンフォードがアルゼンチンで起こしたスキャンダルを有権者に思い出させるものだ。
「このツイートが決め手になった。票差は僅か数百票だったのだから。」とスタンフォード。

この手の問題はスタンフォードだけではない。現にアラバマ州ではMartha Robyが７月の決戦投票に追い込まれている。2016年の大統領選の際に、性的嫌がらせを自慢するトランプのビデオを観て、彼女がトランプは選挙戦から降りるべきだと主張し、アラバマ州共和党の怒りを買っているからだ。

一方で、テネシー州選出の共和党上院議員Bob Corker氏は、関税引き揚げ問題で敢えて反対しなかった仲間の上院議員たちを非難し、DACA（若年移民に対する国外強制退去の延期措置）廃止法案でも、下院でその上程を阻止するために必要な過半数に二名足りなかった共和党穏健派の努力不足を非難しているのだが。