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2018年06月11日05:47

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乳化剤入りのマヨネーズ

マヨネーズは問題の多い食品です。まず、マヨネーズと、マヨネーズ風調味料・マヨネーズ風ドレッシングは、まったく違う物だということを消費者は認識すべきでしょう。最初にマヨネーズと名付けたのはフランス人です。古いフランス語で卵黄のことをマヨンと呼んでいたことから「マヨネーズ」という名前が生まれたと言われています。

ただ、マヨネーズそのものが生まれたところはスペインのメノルカ島とされています。メノルカ島には鶏がたくさんいて、オリーブオイルもレモンも採れて、ビネガーが製造されていたという、マヨネーズを作るための好条件が揃った土地でした。

ですから、最初のマヨネーズには、卵黄とオリーブオイル、レモン、白ワインビネガーしか使われていませんでした。塩も入っていません。これがマヨネーズの原型なのです。卵の黄身にはレシチンという成分が含まれているのですが、これが乳化剤の役割を果すため、油や酢などの材料がうまく混じり合うのです。

家庭で作る場合にも基本的に卵の黄身で作ると思います。全卵で作る場合もありますが、いずれにしても黄身に含まれるレシチンのおかげで、ねっとり滑らかなソースが作られるのです。工業製品のマヨネーズも卵を使いますが、ここで使われるのは、大体は「液卵」と呼ばれる物です。液卵を製造するメーカーがあるのです。

そうしたメーカーでは卵を黄身と白身に分けて、黄身は液卵として、白身はメレンゲのように白身だけが必要な食品の材料としているのです。そういったところからマヨネーズのメーカーは卵を液卵で仕入れるわけですから、卵が割られてからいったいどれだけの時間が経過しているか分かりません。

そこに様々な食品添加物、調味料を混ぜてマヨネーズが作られるのですが、乳化をうまく促すために、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルといった乳化剤が使われる場合があります。これらの化学物質が、それを摂取した我々の身体に何の影響も与えないと言えるでしょうか。

私は、いたずらに危機感をあおろうなどという気持ちはまったく持っていません。しかし、複数の食品添加物(化学物質)が体内で起こす反応は、どんな優秀な科学者にも分からない、ということを知ってもらいたいです。我々にとって、食べ物とはいったい何なのか、食事とはどういうことなのかを考え直さなければならない時代に、暮らし、生きているのです。

マヨネーズ風調味料・マヨネーズ風ドレッシングに至っては、卵すら使われていません。マヨネーズみたいな色が付いているのですが、あれは着色料です。それだけでも食べるに値しないのですけれども。卵黄レシチンの効果がないので、乳化剤をより大量に使わなければ材料がうまく混じり合いません。

混じり合わなければ分離してしまい、マヨネーズの価値がなくなってしまいます。それを防ぐために大量の乳化剤が使われていると考えなければならないでしょう。この乳化剤、食品添加物として使われている場合には、原材料名を見ると「乳化剤」という名称で書かれています。これは一括表示と言われるものです。

何種類もの化学物質をどんなにたくさん使っていても、「乳化剤」と一括で表示すれば「よし」とされているのです。具体的にどんな薬剤が何種類使われているのか、消費者には分からない仕組みになっています。乳化剤は食品だけでなく、シャンプー、中性洗剤、化粧品などにも使われています。

まったく同じ物質が「界面活性剤」という名称で使用されています。洗剤などに含まれる界面活性剤は、下水に流されて自然に大変なダメージを与えていることで批判を浴びている物質です。環境を破壊してしまうような毒性のある化学物質を、片方では平気で食べているのです。食べている人たちの身体は、どうなるのでしょう?

日常的に食べている食べ物の中に界面活性剤と同じ成分が入っていることの危険性について、一度じっくり考えてみてはいいのではないでしょうか。もちろん、マヨネーズだけでなく、チョコレート、アイスクリーム、缶コーヒー、コーヒーフレッシュなど、あらゆるものに乳化剤は使われていますが、マヨネーズは現代の食生活の縮図という意味で、非常に象徴的な食品なのです。

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