mixiユーザー(id:51652146)

2018年05月11日11:12

74 view

トランプのイラン核合意離脱の直後からシリアのイラン軍に対するイスラエルの軍事攻撃

イスラエル軍がシリアのイラン軍事施設を攻撃したと今朝のワシントン・ポスト紙のニュース・レターがその詳細を伝えています。トランプのイラン核合意離脱宣言のニュースが先日世界を駆け巡った直後の事件です。概略ご紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イスラエル軍部の発表によれば、イラン側からのロケット攻撃に反撃して、イスラエル軍がシリアに展開するイラン関連の多数の軍事施設を攻撃した模様です。
トランプ大統領のイラン核合意からの離脱宣言から僅か一日後の衝突に、世界中に衝撃が走っています。

イスラエルの攻撃は、ゴラン高原のイスラエル軍施設に対するイランのロケット攻撃に反撃したもので、軍関係者によればイスラエル側には人的被害はなかった模様です。イラン側の攻撃は、イラン革命防衛隊の特殊部隊Quds Forceによるもので、イランのイスラエル軍に対する初めての直接攻撃です。

一方シリアとイランのメデイアは、最初の攻撃はイスラエル側からのもので、シリアのQuneitra市に対するイスラエルの砲撃とミサイル攻撃があり、それに対して先ずシリア軍が反撃したと伝えています。但し、イラン政府からの正式な発表はまだありません。

イスラエルのシリア側に対する攻撃としては、過去数十年間で最大規模のもので、イスラエル北部の空軍基地から飛び立ったジェットの爆音は4時間に亘って続き、イスラエル軍側の発表によれば、事前に目標としていた70ヶ所の施設を攻撃した模様です。
「今回の攻撃は過去最大規模のものだが、イラン関連施設に限定したものであった」とイスラエル軍のConricusスポークスマンが語っています。但し、イスラエル空軍機に対して反撃してきたシリアの対空部隊に対しては攻撃したと付け加えています。

「今回のイスラエルの攻撃により、新たな紛争の幕が切って落とされた」というシリア外務省高官の声明がシリア放送で流されています。

英国における「シリア人権監視団」によれば、イスラエルの攻撃で少なくとも23人の死者がでているようです。死亡したのはシリア兵5人と同盟軍兵士18名ですが、イラン軍兵士が含まれているか否かは明らかにされていません。一方シリア軍は、死者は僅か3名で、イスラエルのミサイルの殆どは空中で撃ち落とされたと発表しています。

しかしながら、シリアの首都ダマスカスの市民にとっては眠れない夜となったにちがいありません。爆発の衝撃が続き、緊張の一夜だったと市民は語っています。かれらにとってイスラエルとの戦闘が最も恐れているところです。

戦闘の激化も懸念されていますが、いまのところ比較的平穏を保っています。シリア側の攻撃は直接イスラエル領土を狙ったものではなく、ゴラン高原を占拠しているイスラエル軍に対して行われたものでした。また、かつてイスラエルが激しい戦闘を繰り返したレバノンにまで拡大する気配はありません。

イスラエルはかねてから、イランがシリア領内の軍事施設を拡張するのは許されないとして、シリアにおけるイラン軍との衝突を繰り返してきました。4月にはイスラエルの空爆で7名のイラン兵士が死亡しており、イランは報復を誓っています。



4 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する