若くて
可愛くて
いつも血まみれだった私へ
柵を飛び越える勇気のなかった臆病者へ
頭が真っ白になる感覚
恐怖で出る薄笑いが快感
なんて簡単に壊れるんだろう
なんて簡単に殺せるんだろう
若くて
可愛いフリをして
愛に飢えていつも怯えていた私へ
自分を特別だと思ってくれれば
誰でも良かったから
その代償を払う度
言葉に出来なかった痛みを
案外厚い皮膚の下まで切り込んで
アルコールと煙と薬で重心がふらつく意識の
バランスをとっていた
社会と他人を拒否して
わざとらしく生きているフリをしている現状に比べたら
なんて愛らしかったのだろう
必死だったのだろう
自分を切り売りして
血と肉で払った代償
あぁ、なんて愛らしかったのだろう
醜くたるんだ皮膚が
深く刻まれたシワが
さらに孤独と自己の拒絶を悪化させる
小さな手で
壊せるものをいつも探してた
「おかえり」
って言って欲しくて
ねぇXXXX、、、
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