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2018年04月30日19:12

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『レディ・プレイヤー1』と『インフィニティ・ウォー』

 金曜日に幕張で『レディ・プレイヤー1』を、日曜日に豊島園で『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』を観た。どっちも、一週間ぐらい空けて1本ずつ観たい映画であった。連続して観たので、けっこうパンパンだが、まあ感想を記録しておこう。

 はっきりとはネタバレしてはいませんが、楽しみにしている人は鑑賞後に読んだほうがいいかもしれません。
 特に、インフィニティー・ウォーの方は。



●レディ・プレイヤー1
 まず、とっても面白かった。
 浅いのから深いのから方向性の違うのまで、とにかくネタのオンパレード。どこからどこまでがネタなのか……と考え出すと、ストーリーから設定までがネタと言ってもいいくらいだ。そして、ひとつひとつのネタの話をすると、まさに映画のネタばらしにもつながってしまうので何も言えない。
 だけど、どれかしらは「おおー!」って思える何かに出会えるのではないだろうか。
 それから、「ゲーム内での勝利を目指すため」という理由付けがありつつも、若者たちがレトロな知識を微に入り細にわたり詳しいのは、なんかこう、おじさん心をくすぐられるのである。最近は全てのオタクがそういうものを目指している感じではないからね。そういう人たちが主人公なの、やっぱり楽しいんだ。うん。
 あと、私はオンラインでアバターを使うようなゲームを殆どやらない人なので、ぼんやりと「流行りのネタなんだなあ」感が伴ってしまうわけだが、若くてゲームと言えばオンラインで──という感覚の人にとってはリアルの延長にある世界観で、もっともっと楽しんでいるのだろうな、と思った。
 それでも、ストーリーは実に王道パターンであり(敵の親玉のわかりやすい悪者感は、清々しさすら感じるくらい。ただ汚れ仕事担当の女性はもうちょっとどっちかに弾けて欲しかったかな)、色々な大事なことを冒険にのせて嫌味でなく語りつつ、ラストでスカッとさせてくれるストーリー運びの素晴らしさ。ほんとスピルバーグよね。おばさんが死んだのを、流れにまかせて薄めてしまったのはちょっと気になったけど。
 それから、お話の中に出てくる、課金を払えなくなった人が支払うシステムが怖ろしいよなあ。あれは、あれだけで脱獄ものが書けそうな気がしたよ。

●アベンジャーズ インフィニティー・ウォー
 さて、アベンジャーズだ。
 GW真っ最中の豊島園のシネコンだったので一番前の席で観たけど、そんなこと関係ないくらい夢中で観られた。上映時間を知らなかったので「え? まだ終わらないの? 長く感じてるだけ? いや、長い。長いよ、これ……」とかなったけど。

 まず、『アベンジャーズ』と冠した全作品と『ソー バトルロイヤル(このタイトル、今も好きじゃない。どう考えても『ソー ラグナロク』だろ)』は観ておく必要がある。ただし、そうなると、アベンジャーズの前作だけでなく『キャプテン・アメリカ シビルウォー』も観ておかないといかんし、『ウィンターソルジャー』も観てないとわからないし……となっていって、連鎖的に「観ておかないと楽しめない」映画が増えていくので、ちゃんとついてきた人向けの映画なのだ。
 もちろん、この映画を観てからまだ観てないところを補完していくという楽しみも無いわけでは無いが……でも、これだけ観ても絶対にわけがわからないよ。
 私は、『ブラックパンサー』以外は全部観ている──と思っていたら、前に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編を配信で観ようとして前作を見返しただけで終わっていたのに気づいた。
 そこで慌てて、土曜日に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』を観て、念のため『キャプテン・アメリカ シビルウォー』も見返してから行ったので、ほぼ完璧に乗っかれた。『ブラックパンサー』に関しては「ああ、たぶんこんな話があったんだろうな」は、そこまででもわかったし。

 ついにヒーロー勢ぞろいという感じ。
 しかも話のスケールの広がり具合は、ドラゴンボールがフリーザ編に入ったときのワクワク感に似ているといったらいいのかなあ。急に「宇宙には色々な種族がいて、スターウォーズみたいな宇宙人いっぱいの世界なのよ」が、地球にもふりかかってくる感じが、かなりあれに近いと思うんだ。
 面白いのは、「地球で育ったすげえ宇宙人」てのはいなくて、「宇宙で育った変な地球人」がいるってとこ。ピーターは父親譲りの凄さはなくなってるわけで、どっちかというとブラックウィドウのノリでしょ。彼のポジションがわかりにくいが、それでもアベンジャーズたちと噛み合ってて楽しい。
 とにかく、登場人物が多いんだけどちゃんと立たせてるのがいい。当然、各作品で主役なのでバックボーンを語られているからこそできる芸当ではあるけれども、それにしたってすごい。場面を切り分け、六つのドラゴンボールをじわじわ集めていくフリーザ軍に対抗しようとみんな必死だ(どうしても、その視点で考えてしまう)。集めたら使えてしまう石の特質も、プロットに巧みに組み込まれていて(まあ、五つ目の石の使いどころは読めちゃったけどね)、本当に素晴らしい。並の映画2〜3本の要素がぶち込まれているのに、どのキャラクターもここまでの各映画の続きとして成立しているのだから、もうたまらないね。それでいて、笑いも忘れていない。まあ、私の大好きなスパイダーマンをそれだけの役どころにしないで欲しいけども。
 そして、そして、あの終わり方ですよ。ドラゴンボールを集めたサノスが「宇宙の全種族を半分消滅させて!」とお願いしちゃったんだからなあ。この映画全体が、長い長い鬱展開だったとは恐れ入る。今時の若者たちは、来年まで耐えられるのか? いや、これでそういう展開にも耐性をつけて欲しいな。うん。ここからどう反撃するのか? キャラクターというよりも、ストーリーとプロットに期待してしまう。
 私は前後編だということも知らないで観たから、本当にぶったまげたよ。
 でも、それで色々と焦らされている理由がわかったのよね〜。
 スカッとしたのは、『ソー バトルロイヤル』でハンマー無くしたソーに、新たなストームブレイカーという斧が託されたこと(ドワーフがでかいのは笑ったわ)。あと、やっぱソーは強えなあ。サノスはウルトラ族を追い込んだジャッカル軍団みたいなものなのだな。
 それはともかく、焦らされたいくつかの点。
・ハルクが出てこない。これ、焦らしてるでしょ。あれほどハルク嫌いの博士がいくら踏ん張ってもハルクが嫌がって出てこない。ま、ソーで暴れすぎてたけど。
・キャプテンアメリカ、髭だらけ。あのコスチュームとあの盾を持たずに戦うキャップは、誰だかわかんなくなる。あの髭はわざとわかりにくくしてる気がするよね。
・それに関連して、盾をアイアンマンから返されて正式に和解するシーンがない。まだ、スタークはキャップと話してもいないからね。2時間30分、焦らされっぱなしで終わった。
 ともあれ、この辺りが、「次回にスカッとさせてくれるのね〜」と思ったポイント。
 死んだヒーローと消滅したヒーローの違いもどうなるか気になるところ。
 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々なんか、アライグマしか残ってねえしなあ。どうなるんだ。ガモーラやビジョンは死んだままか……?
 出てこなかったアントマンとワスプはどうなってるのかな、消えたりしちゃうのかな。
 ホークアイはもう完全に引退なのかなあ。
 それから、エージェント・オブ・シールズはどうなってんだろ。
 ラストはスタークの結婚式でハッピーエンドして欲しいものよ。

 って、今は色々と気になってるけどさ、続編やるときには、また見返さないと忘れてるんだろうなあ……。


 というわけで、個人的な熱量としてはここまでの積み重ねがある分、インフィニティー・ウォーのほうが熱かったかな。
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