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2018年04月28日23:08

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パシフィック・リム アップライジング

前作「パシフィック・リム」から十年後の世界。

太平洋沿岸部に現れた怪獣達の危機を忘れかけていた人類の前に、再び悪夢が再来する。

中国の大企業が開発した無人イェーガーの暴走、謎の黒いイェーガーの来襲…。

英雄だった父と比べられることに嫌気がさして、軍隊から除隊した主人公は再びイェーガーに乗ることを決意するが…。


皆様のレビューを読んでいて、嫌な予感しかしなかったのですが、それほど悪くはないと思います。

あえて気になるところと言えば、

前作で活躍していたキャラクターが、全く魅力的な描き方がされていない。

前作を見ていた人は、キャラクターの背景や説明を知っているので、この作品で「あの人が出てくるのでは?」と期待しそうなもの。

特に菊地凛子が演じるモリ・マコ。

前作での巨大ロボ「イェーガー」を駆る勇姿が再び見られるか!と期待していたのに、さにあらず…。

作品のクライマックスで最も盛り上がるシーンで、マコが出てこなかったのは痛烈に惜しい。

逆に、この作品で唐突に登場した新しいキャラクターは背景が描かれていないので共感できない。

この作品で重要な役割を果たす巨大企業の社長が、クライマックスで活躍していましたが、唐突で取ってつけたかのような違和感が否めない。

ていうか、人類最大のピンチの時に小型イェーガー「スクラッパー」を無人機に改造する時間があるなら、すぐに自分で乗り込んで主人公を助けに行けばいいと思うんですよ…。

クライマックスの東京の風景、建物の作りや看板の変な漢字が目障りで香港にしか見えない。

東京を強調するなら、スカイツリーや東京タワー、渋谷の109、東京都庁など、いくらでもあるでしょ?なぜ出てこない?「シン・ゴジラ」見てないのexclamation & question

そういうところを気にしなければ、悪くない。


この作品で主人公となるジェイクとアマーラは、見ていて面白い。

英雄だった亡き父が精神的な重荷になっていたジェイク。

両親を怪獣に殺されて復讐を誓うアマーラ。

巨大ロボ「イェーガー」を操縦するために必要な手順に、二人のパイロットの記憶を共有する「ドリフト」という作業があります。

それをすると、どうして自分と相手の過去に隠されていた嫌な記憶に、否が応でも向き合わざるを得ない…。

自分一人で抱え込んでいた嫌な記憶が、二人で共有することによって精神的に強くなれるところが興味深い。

この作品はロボットと怪獣がド派手に戦うところばかり喧伝されていますが、ジェイクとアマーラの過去を見ているとテーマが伝わってくる。

両親と死別した子供が事実と向き合って、それを乗り越えて行く…、そんな精神的な成長を描いています。

「ゴジラ」や「ウルトラマン」、「仮面ライダー」は子供の頃に誰でも見ていると思いますが、大人になってから見てみると製作者の伝えたいものに気づいて驚くこともあります。そんな感覚ですかね。

面白かったw
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