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2018年04月23日06:33

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タケノコかじり

犬はとにかく鼻で知る。
人が物を認めるときにまず目を使うように、犬は鼻を使う。
相手が誰かを嗅ぎ分け、ここがどこかを嗅ぎ分け、いつも通りかを嗅ぎ分ける。
人が目隠しをされたら不安なように、犬も嗅げない状況はさぞ不安だろう。

以前の車は、ドアの内側に厚みが有って、しかも平たくなっていて、
それに布張りだった。
今度の車は、薄くて斜めで樹脂製だ。
だから、ウインドウから鼻先を出すために窓の縁に掛けた前足が、滑る。

爪が引っ掛かるように、薄手のカーペットのようなものを縁に接着してやろうとするが、
何やらエンボス加工された樹脂でできていて曲面なものだから、うまく着かない。
いまだにうまい方法が見つからない。

犬は、後部座席のウインドウから鼻先を出して外の様子を嗅ぎながら、
踏ん張ってはいるのだけれど、停止、発進、右左折の度によろけている。
それでも、しょっちゅう乗せているうちにコツはつかんできたようで、
お尻をシートの背もたれに付けて、前足をウインドウの溝の際に踏ん張って、
なんとか持ちこたえている。
それにしても、老犬にはしんどいことだろう。

私が車の運転を始めたころ、うちの車のダッシュボードには、
兄の写真が飾って有った。
父が作った木の枠に入れて立ててあった。
裏面にはボルトで重しがしてあった。
兄は自分の運転で、高速道路の分岐に突っ込む単独事故で死んだのだ。

しかし、普通に運転すると倒れる。
よその人がうちの車を運転すると、この写真立ては確実に倒れる。
発進でパタンと伏せて、右左折で左右に滑る。
父の運転では倒れない。
私も、写真が倒れないような運転を心がけた。

後年、運転をほめられたことがあった。
車に酔いやすい人だが、私の運転は上手で酔わない、と言う。
あの写真立てに鍛えられたのだろう、と思う。

今は、犬がよろけないような運転を心がけている。



友人Dの家までドライブ。
車を修理したので、快調。
それにしても、老犬同伴のため、日頃より慎重に運転をすると、
往復3時間あまりは、くたびれるものだ。



犬好きのDちゃん一家なのに、先ごろ最後の一頭が他界してしまった。
家に着いてみたら、一見して犬用と分かるベランダが有る。
ベランダに柵が有る。
柵にはちゃんと庭に通じる扉が有るし、屋根も有って風通しが良い。
ここんちの犬が愛されていたのが伝わってくる。

「居間にはコルクボードが貼ってあったんだけど、もう剥がしたんですよ。」
板の間は犬には歩きづらい。滑り止めのコルク床はたいへん良い。
剥がさないで、また飼えばいいのに。
飼わずにはいられないのに。
飼わないと、なんだか自分が自分でないような気がしちゃうよ?
ま、まずはちょいと旅行でもしたらいい。



Dちゃんのお父さんにもひととおり撫でてもらい、あ、犬の話ですよ、
竹林にタケノコ掘りに。
ちょうど先週雨が降ったので、また生えてきたところだ、ということで豊作。
わが犬ジーロも、タケノコをかじるのが大好き。
ためしに茹でてから、皮の元の柔らかく食べられる部分を与えてみたら、
口には入れたが出していた。
生で皮をかじることだけが好きならしい。
こだわりの味覚、相当のグルメ。あ、犬の話ですからね。
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