「報道するラジオ」のアナウンサー、水野晶子さんが
MBSを退職するということで、特番
「水野晶子が振り返る ラジオと報道の３７年」が
放送された。
ゲストは、近藤勝重、川崎泰資、魚住由紀、小出裕章、平野幸夫の各氏。
とくに、小出裕章氏は、3・11福島のあと、水野アナと２人で
「たねまきジャーナル」という番組で、福島の現状や原発の危険さを
訴えてきた、水野アナの戦友みたいな存在だ。
その小出氏が、特番で、福島の現状や、これからの
日本の電力事情について語っているのだが
これは多くの人に知って欲しい内容だと思ったので
文字起こししてみた。
https://www.youtube.com/watch?v=sEX2RETCHjs&feature=youtu.be
45：30
（現在のことについて、どんなふうに感じているか、という問いに対して）
「現在でも、ほんとうに一部の情報しか公開されていないと思いますし、
公開されている情報でも、ほとんどのマスコミは報道しないという
状態になっていると思います。
たとえば、ですけれども、
2011年３月11日に福島の事故が起こって、
その夜に、日本の政府が「原子力緊急事態宣言」を
発令しました。
「現在、大きな事故が進行中だから、いまは緊急事態だ」
と宣言をして、それまであった日本の法令を停止したわけです。
その、『原子力緊急事態宣言』は、実はいまでも継続中なのです。」
（水野アナ「エーッ、本当ですか？」）
「はい。解除されないままなのです。
日本は法治国家と言われたわけで、
普通の人々は年間1�瀬掘璽戰襯醗幣紊糧鑁�はさせてはいけないという
法律まであったわけですし、
放射性物質は危険なものだから、それを取り扱うときは、放射性管理区域で
取り扱わなければいけない。そこから汚染物を持ち出すときは
1平方メートルあたり４万ベクレルを超えてるようなものは
持ち出してはならないという法律がもともとあったのです。
しかし、あの事故が起きてかっらは、もうそんな法律はとうてい
守れないということで、
「原子力緊急事態宣言」が発令されたわけですし
、今現在も
「原子力緊急事態宣言」は生きているわけです。
人々の被爆が年間1�瀬掘璽戰襯函△覆鵑銅蕕譴覆い掘�
1平方メートルあたり４万ベクレルを超えて汚染している大地が
いまでも広大に存在しているのです。
そういうところに人々が、いま、私から見れば
捨てられているという状態で、
そこで生活せざるを得ない状態にさせられているのです。
そのことをマスコミはいっさい報道しないし
みなさんはもう忘れさせられているという状態になっていると思います。
日本の報道というものが、みんな腐っているのかなと思いますけど
きちっと伝え続けなければないけないことだと思います。
国っていうものがなんなのかということを私は考えたいし
みなさんも考えて欲しいと思います。」
（再稼働がどんどんすすんでいますが）
（これから電気の需要はどうなるのでしょうか？）
「私は政治が大嫌いで、ほんとうに汚い世界だとおもいますが
やはり、そういう世界があるということですし
今の日本の政治がどうなっているのか、ということは
やはり、注意する必要があると思います。
福島原発事故が起きてから、日本のほとんどの原発が止まっていた
わけですけれども、電力が不足するということはまったく
ありませんでしたし、日本の電力使用量は毎年毎年、どんどん
下がっているのです。これからもどんどん下がります。
そしてすでに、日本は人口が減少するという時代に入っているわけで
電力が不足するということは、まったくないと思っていただいて
構いません。
ただし、私自身は、電力が足りようと足りなかろうと、原発だけは
絶対にやってはいけないことだと思います。
福島の事故を経験して、なんでいまなお原子力にしがみつくのか
私にはまったく理解できませんし、
たかが、電気なんてものをを起こすために原子力を使うという
その考え方自体が間違えていると思います。」
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福島原発事故から７年経って、福島の被害状況が
なかなか報道されないようになっているようだ。
しかし、だからといって、福島の被害状況を軽視したり
原発の再稼働を容認するようではおかしいだろう。
福島の「いま」を正しく認識し、ぶれることなく
すべての原発の停止→廃炉を訴えていきたい。
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