写真は順に
*原田マハ「永遠のカンヴァス」(新潮文庫)表紙
*浅田次郎「ブラック オア ホワイト」(新潮文庫)表紙
*ネットで買った既製品の3mmウエットスーツ
アンリ・ルソーの未発表絵画の真贋を探る「永遠のカンヴァス」、現代に生きる主人公たちの細やかな心の動きと共に、ルソーとピカソが生きた時代のパリを味わうことも出来る作品、オルセーでもルソーが好きで鑑賞してるし、これはハマったね。
久々の浅田次郎の「ブラック オア ホワイト」は、今まで読んだ彼の作品とは異色。
商社マン・都築が見る夢は、漱石の「夢十夜」の現代版かと思いきや、夢のどれもがリアルで都築の祖父と繋がり、夢とも現ともつかない。
感情を抑制することを義務付けられた知識階級のエモーションだと説いたフロイトの夢の定義が都築の育ち方に当てはまるのか。
黒か白か、選ぶ枕の色で同じ時代設定でも様変わりする夢をいくつも体験するうちに、戦後葬り去られたはずの日本の国策と商社の本質が重なってしまった都築は、窓際からの起死回生の大栄転を拒んで退社する。
主人公が都築氏の長い夢の話を聞く「私」なのも面白い構成。
巻末の細谷正充氏(文芸評論家)の「解説」も必読。
枕は白に限る。
必要にかられて買った3mmウエット。
本当は5mmを買えと言う司令だったが、濡れたら重いしかさばるので回避(;´∀`)
3mmウエットとラッシュガードの上下で凌ぐ作戦…さて、どうなるか。
結果は5月末。
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