いつも早とちりの私。
先日、アニメ 『宇宙 (そら) よりも遠い場所』がクライマックスですっと終わった、と書いたけど、さすがにもう1回あったのでした。
最終回は、前回末の「クライマックス」にはごくさりげなくしか触れず、過不足なく描くべきことを描いて、きれいに終わった。
監督のいしづかあつこさんは、製作のマッドハウス所属の人で、絵コンテもやってる、つまり絵系の、キャリア的にいえば比較的若手 (『ノーゲーム・ノーライフ』 を監督してた人)。
アニメの作画や色彩設定はともかく、監督はこれまでほぼ男性の独占状態だったのだけど、たしかな様変わりを予感させる。
ていうか、民間南極越冬隊の女性リーダーたちのキャラ付けは、やっぱり「ならでは」だし、主人公の4人の女子高生も、それぞれが「主体」としてていねいに描かれている。
脚本は、花田十輝って人なんだけど、なんと、あの花田清輝のお孫さんなんだってさ。
花田清輝、「党」を離れられなかったって弱みはあるけど (でものちに追い出されたぞ、腐れパルタイめ)、吉本隆明なんかよりずっと文才があった。
その孫っていうと、うお! とか思っちゃう。
まあ、じっちゃんとは無関係なんだろうけど、シナリオ、うまいです。
あと、メインの声優さんは、旬のところを押さえているし (水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織)。
タイトル、最終回を観るまで、「うちゅうよりも遠い場所」だと思って、他人にもそういってた。 恥ずかしい。
ああ、もちろん、「そらきょうだい」って読むんですよ、「宇宙兄弟」も。
そいでもって、あの有名な映画はじつは、「2001年そらの旅」。
うーん、これは、ジェット機旅行程度にスケールダウンされちゃって、さすがに悲しくなるな。
P.S.
4人娘のひとり、三宅日向 (ひなた) 役の声優、井口裕香さん。 脇役系が長い人みたいだけど、高校を中退してコンビニでバイトしてる明るい女の子を、もう少しやりすぎると浮いちゃう、みたいなギリギリのところで、印象的に演じていた。
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