大相撲三月場所十二日目、全勝で単独トップに立っていた横綱鶴竜が過去通算21勝1敗の関脇栃ノ心の寄り切りに屈して一敗に後退、星一つ差で追走する魁聖は遠藤の引き落とし、さらに二敗だった大関高安も千代丸の突き落としに不覚を取ってそれぞれ黒星が一つ増え、一敗の鶴竜を二敗で魁聖、三敗に高安、豪栄道の両大関と平幕の勢、大翔丸が並ぶ賜杯レースとなりました。先場所優勝の関脇栃ノ心を相手に、右のがっぷり四つからまわしを引きつけられ、寄り切られた。立ち合いで突っかけるなど硬さもあった。腕力に定評のある相手とはいえ、場所前から右手の中指、薬指、小指を痛めている影響ものぞかせた。
ここまで全勝で賜杯レースをリードしてきた横綱鶴竜の今日の相手は、過去ここまで21勝1敗、敗れたのが関脇時代の平成22年の一回だけと言う合い口の良さを誇る先場所の覇者、関脇栃ノ心。平幕優勝の先場所も唯一の黒星を付け、かつ魁聖、高安が相次いで敗れていく中圧倒的に有利と見られていましたが、待ったの後二度目の立ち合いで相手の前褌を掴みながら両廻しを差されて右のがっぷり四つから寄り切られて勝負あり。右手の指の故障が影響していたとも見られますが、“十一日目の壁”を破った勢いは続きませんでした。
昨日不戦勝で一敗をキープしていた魁聖は、立ち合い当たって押し込み遠藤を土俵際へ追い込むも、相手の往なしに体が泳いで引き落としを食らって土俵を割る展開に。そして、大関高安は千代丸の左上手を取って土俵際に追い込むもうまく体勢を入れ替えられて突き落としに屈して三敗目。初の大関戦だった豪栄道を下して波に乗る千代丸の勢いがまさった一番となりました。
明日は鶴竜と魁聖、高安と豪栄道が対戦し賜杯レースが絞られてきますが、「12勝3敗の優勝もあり得る」との予想を付ける親方衆が少なくなかった今場所、また混沌とした展開になっていきそうな気がします。
ログインしてコメントを確認・投稿する