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2018年03月17日23:05

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映画日誌「15時17分、パリ行き」

 アムステルダムからパリへ向かう高速鉄道で起きた無差別テロ事件で、列車に乗り合わせていた3人のアメリカ人青年がテロリストに立ち向かった実話をもとに映画化されたものだが、 事件の当事者を主演俳優に起用し、当時列車に居合わせた乗客も出演、撮影も実際に事件が起きた場所で行われたという。
 ドキュメント的な内容かと思えば、どの出演者も達者な演技で当事者とは思えないのがまず驚きで、また、決して武勇談でもなく、むしろ子どものころは問題児で、軍隊に入ったものの、どちらかと言えば落ちこぼれ的な存在だったのが、決して道を誤らず、懸命に自分の使命について考える姿が印象的。
 休暇でヨーロッパを旅する主人公たちの描写が長く、果たしてこれが何の関連があるのか?とも思ってしまうが、ごく普通の若者が旅をしながら自分自身を見つめるところも、主人公たちは決して英雄的なものではなく、ごく普通の人間であることを強調したかったからか。
 人間の描写が巧みなのは、さすがにクリント・イーストウッド監督といった感じ。
 自分の使命とは?運命は?人を救う道に行きたい、と考えるうちに、図らずも運命的にテロと遭遇し、迷わず立ち向かうことで感動的な結末となる。
 やはり人生について前向きになることが大事なのを教えてくれるわけで、自分の進む道に悩む若者にもおすすめ。
★68点
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