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2018年03月05日14:54

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マイクル・ブランドマンMissing persons はイイ!

マイクル・ブランドマンのデビュー作を読んだ!
本当に面白い! 絶対のお薦めです。
サンレモカウンティの保安官助手バディ・スティールがまるでクリント・イーストウッドみたいなのだ。読めば読むほどそうおもうのです。小気味よい辛口のジョークや、セリフには思わず吹き出してしまう。(そう思って読んでたら、父親のシェリフのバートン・ステイ―ルがイーストウッドと一緒の写真がシェリフ室にある記述が出てきた)

マイクル・ブランドマンはミステリー好きならご存知でしょう。あのロバート・B・パーカーの「ジェス・ストーン」のTVシリーズを俳優トム・セレックと製作しており、小説でもストーンもの4作を書いた有名な映画製作者です。ですから。ストーンのジョークとはちょっぴり違いますが、笑わせてくれます。シリーズ化は決定していて、カバーのサブタイトルも「バディ・スティール」ミステリーとあります。(ブランドマンのサインは実に達筆です。パーカーものの時と少し書き方が違いますが))

バディ・スティールは背丈190センチ強、78キロのスリムな、バスケットではポイントガードをしていた。カレッジを優秀な成績で卒業しLAPDハリウッド分署で刑事だったが、地元では伝説的なシェリフ(ブラディ・スティール)の父が病(癌)のため、父親から依頼されフリーダムの街に戻ったのだ。
ここフリーダムは、かっては、ビッグ・ネームの映画俳優達が競って住んでいた町だったのだ。LAから車で2時間余り、サンタバーバラから近く、コースト・カントリーミュージックの本場ベーカーフィールドにも近い街なのだ。(架空の街だがイーストウッドが市長だった町を思い浮かべればいいのだ)

メキシコ系の女性がシェリフ事務所に現れ、「若い女性が行方不明になった」と告げたのだ。
彼女が乳母として働いている屋敷の23歳の女性が3歳の子供を置いたまま姿を消したというのである。乳母によれば、女性は誘拐されたか、殺されたに違いないと言いい、自分もこの町を出ていくと言う。姿を隠さないと殺されるかもしれないと怯えていたのだ。
その屋敷は町の海岸寄りにあり、広大な敷地にあった。
主人はラジオ、TVでの説教で有名になった伝道師で、世界中に信者を持つ牧師だった。現在は長男がその地位を受け継ぎ、行方不明の妻の子供が3世として、近く3日間にわたる例年の宗教儀式が行われることになっていたのだ。
そこへ妻が行方不明とは、一体どういうことなのか。
すぐさま、バディ、助手のジョニーは屋敷に急行した。

「Sheriff?」 「That’s right」I said.
「If you Sheriff Why aren’t you wearing uniform?」
「Cause I don’t like them 」I said. 「Yeah, right」
「Are you always this pleasant?」(いつもそんな風に不機嫌なのかい)(反対の言い方)
「Only to ununiformed Sheriff 」 
ロング家の伝道師の弟ヒックマンが現れ、兄の妻キャシーは現在妹と一緒に旅行中で屋敷にはいないと言った。
そこで連絡用の携帯番号を聞き出したが、行き先にも存在せず、スマホの番号も妻も妹のも存在しない番号だったのだ。
バディは屋敷に令状を取って踏み込もうとした時、市長から「宗教行事が終わるまでまて」と言う圧力がかかったのだ。判事にも令状を発行しないようロング家から電話があったのだ。
何しろロング家の宗教行事には世界中から信者が集まり、町の経済効果は莫大なのだ。

「It’s shit storm here」(こっちは大騒ぎだぜ)「I hope you wearing boots」この言い方好きだなあ!

やっと妹はLAにいるのが分かり会いにいったのだが、彼女はロングの妻キャシーの事は知らないし、一緒に行動していないと言う。

そこへ助手のジャックから3人が殺されたから、早く戻れと連絡が入った。
オリバーは投資フアンドのマネージャーだったが家族とともに射殺されていたのだ。
妻は胸を撃たれ即死、オリバーは身体に拷問をくわえられた形跡があったのだ。その後に頭部を撃ち抜かれていたのだ。

彼は宗教家のロング家の財産も運用していたのだが、その金額が80億近いとみられたのだ。ロング家はかなり経済的にひっ迫しているという噂があり、80億とは巨額すぎる、
どうも怪しいのだ。
ロングの弟はどうもカルテルのマネロンダリングにかかわっていたのではと、バディの幼馴染の元ギャングの関係者が情報をくれたのだ。
しかもオリバーはバーナード・マドフの様な株式投資詐欺をしていたのではないかと思われた。
すると、オリバーが殺されたのはロング家の者か、カルテル、ギャングの仕業とも考えらえた。
ロングの妻が行方不明なのも、ギャングがロングから金を取り返すために誘拐したのかもしれないのだ。
果たしてその真相はいったい何だろうか。実に組み立て方も上手く楽しく読めます。
ここから先はお読みください、楽しく、笑って読めます。映画好きにはたまらない俳優の名前や、場所が登場しますから。
吹き出すジョークや、ダーティ・ハリーの様な辛口のジョークも!
バリーの相棒はアフリカ系のジャックは0.357マグナムレボルバーを携帯し190センチ200ポンドの巨体の持ち主、マーサ刑事は40歳、二人の絡む会話も最高です。
バディの拳銃はコルトコマンダー、LA刑事の好むポピュラーな拳銃です。
次作を早く読みたい!

You have no right to hold me like this. I could have your badge for this.

You are welcome to it. I don’t usuallycarry it anyway.

Do you know who did it? No, He was wearing a helmet.
Why? Cause it’s required by law.(この言い方好きだなあ)

余談
そう、バルダッチのEnd Gameでも
She always so kindly.(反対の意味で「彼女いつもあんなに不機嫌なの」)
You had her on bad day.と言うのがあったなあ。キンドルの読み上げでは抑揚がないからなあ。

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