水

勤め先の隣のデスクの人が、デスクに就いている間全く水を飲まない。
良く咳をするので、水を飲んだ方がいいと助言してもまあ飲まない。
しょっちゅう咳をするので、やはり水を飲んだ方がいいと言うのだけれど、まあ飲まない。
だもので二人でずっとマスクをしている。
隣でずっと咳をされるのは嫌だ。
もちろんその事を本人にも伝えてある。
ぼくはこう言った事でいちいち他人に対して気を遣わない。
むしろ相手が失礼だと思っているので、それもそのままに言う。
そもそもサービス業でずっと咳をしている事自体が意識が欠けている。
そう言う慢性的な症状だと言うが、マスク以外の努力が見られないので、説得力が無い。
水を飲むなり加湿器を備え付けるなり、飴は厳しいかもしれないけれど、何かやる姿勢は持たなければ。
客に接する業務なのだから。
だものでぼくはいちいち予防だと説明している。

ちなみにぼくはこの二ヶ月間デスクに座りっぱなしの業務に就いている。
その間コーヒーを1日4杯から5杯、500mlの炭酸水を2本、家でも炭酸水を1Lと焼酎をグラス1杯、味噌汁を1杯と、1日で4L以上は水を飲んでいるんじゃないだろうか。
糖尿病みたいだけれど、もうずっと昔から変わらない。
ずっと水分を取り続けている。
先日、水中毒と言う症状があるのを知った。
けれどもそれもあてはまらない。

また、先日大腸検査で、準備に腸の中を空っぽにするのに2時間で下剤を3L飲んだ。
水分を取る事自体が相当苦痛だと言われていたが、水分を取る事自体は何も苦痛ではなかった。
単に下剤が微妙に不味かった、一瞬、ポカリスエットに似ているので「おいしいのかな？ いや、やはり不味い」と言う、より嫌な感じのする不味さだった。
看護師にそう言うと「味わわないでください」と簡潔に言われた。

大腸検査は問題なかった。ひとつのポリープもなかった。
ぼくのひとり前の人は６つポリープがあり、その場で取ったそうだ。
やけに長い時間検査をしていて、ぼくもそうかと思って覚悟していたら1/3の30分で検査自体は終わった。

今日も数えると4L前後は飲んでいる。
それが理由ではないと思うけれど、今年も風邪やインフルエンザには罹っていない。
予防接種ももうやめている、あれ打つと打ったそばから具合悪くなり、暫く具合悪くなるのでもう打たない。
なんか昔のから弄っているだろ、あれ。
体の中に何か入れられているのがわかる。

それから、やはり先日、娘と水の話をしていて教えてもらった事がある。
20分ごとに水を飲むと風邪予防になるそうだ。
喉を洗う事に繋がり、胃酸は相当強いそうで、ウイルスやら細菌は殺してしまうそうだ。
と言う事は、ノロウイルスやO157等の細菌は別なんだろうね。
胃酸では死なない系統なわけだ。

と、隣の人にも話したけれど、頑固を変えない限りは何を言っても変えられない。
咳についての話なのだけれど、彼自身が頑固なので、咳とか水とか関係無い。
ただ頑固なだけ。

ぼくにはそう言う要素があまり無いので考えた事無いけれど、頑固てなんだろうな。
ある種の防衛本能、手段なのだろうけれど。
え、そこでそんなにこだわるの？
と言う奴。
アイデンティティか。

ゆく河の流れはたえずしてしかももとの水にあらず
よどみに浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし
人と住処とまたかくの如し