不慮の事故で父親を亡くした主人公の少年は、毎晩繰り返して見る悪夢に悩まされていた。
荒野の中にある漆黒の巨大な塔。
施設に囚われている「特別な力」を持つ子供達。
その子供達を使って、巨大な塔を破壊することを目論む黒衣の男。
そして、黒衣の男を追う無敵の拳銃使い「ガンスリンガー」。
夢の中の事だと大人達は苦笑していたが、それは次第に現実世界を脅かす事態へ…。
「ホラー小説の帝王」と呼ばれるスティーヴン・キングの同名小説を映画化した作品。
キングが長年書き続けてきた、いわば集大成と云える作品が原作とあって期待が高まるというもの。
先に謝っておきますが、狸は原作未読です。
なので、的外れな事を書いていたら容赦ない指摘を戴きたい。
作品の構成を眺めて見ると、まさに正統派ファンタジーだと思います。
父親を失った主人公の危機を救うガンスリンガーは、児童心理学で言う「想像上の友達」でしょうね。
守ってくれる親や兄弟や姉妹、友達に恵まれていても、小さな子供はふと不安になることがあります。
「自分が力が強い大人だったら、こんな嫌な奴は絶対やっつけてやる!」
そんな子供心のような正義感に共感しました。
ガンスリンガーは、主人公が苦難を乗り越えたいいう心理の表れかな?
苦言をつけるなら、せっかくの題材を2時間の尺でお行儀良く纏めようとするところがもったいない。
せめて3時間、前後篇で描いていたら…、と思うんですよ。
主人公の特別な力の名前がshine、打ち捨てられた遊園地の名前がペニーワイズ…、キングのファンならニヤニヤしそうw
面白かったw
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