ラッセルを目の敵にするサルトル崇拝者

ラッセルを目の敵にするサルトル崇拝者がいた。
FBで出遭った。実際に会ったこともある。
慰安婦問題で関わっていたが、捏造だという本音なのに
事実を指摘することで覚醒させるという考えだった。
それって、オカシイよ！
事実そのものの共有がないところでは捏造性を暴くしかない。
余りにもお上品ぶってるなと思っていた。
ラッセルとウィトゲンシュタインに対する偏見が半端じゃなかった。
機械人間のように見なしているようだった。

以下の引用はラッセル。幽玄について今度書くとき、使おうと
思っている。

昨日、テラスで話していると、以前にも現われていた昔の幽霊たちが
立ち表われ、私の目の前を厳かに行列して歩いていった――皆亡くなり、
希望も恐怖も、喜びも悲しみも、抱負や大志も輝ける青春時代も――全て消え、
人間の愚かさが集う抗しがたい地獄の辺土へと消えて行ってしまったのだ。
話していると、自分も他の人たちも過去へと消えて行き、全て些細なことに
思えた――闘争、苦痛、全てがただ愚かなだけで、無意味な騒音と怒りに思えた。

Yesterday, talking on the terrace, the ghosts of all former occasions
there rose and walked before me in solemn procession---all dead,
with their hopes and fears, their joys and sorrows, their aspirations
and their golden youth---gone, gone into the great limbo of human folly.
And as I talked, I felt myself and the others already faded into the Past
and all seemed very small---struggles, pains, everything, mere fatuity,
noise and fury signifying nothing.


現実に存在するものに関する学問・知識――一般に科学と呼ばれる
ものすべては――理想的かつ不変のものに関わり、神が創った惨めな
世界から自由な―哲学や数学といった―学問・知識に比べると、
大変価値が少ないと思っている。

I hold all knowledge that is concerned with things that
actually exist---all that is commonly called Science---to be of
very slight value comared to that knowledge which, like philosophy
and mathematics, is concerned with ideal and eternal objects,
and is freed from this miserable world which God has made.