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2017年12月10日18:15

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秋の蝶

昨夜、岡本綺堂の秋の蝶の原文を知りたいというオランダの
作曲家が連絡してきた。
岡本綺堂の小説はおもしろい。といっても大して読んでいる
わけではない。「黒い手帳」とシナ人が企む幽霊を使った
乗っ取り物だけ。

綺堂は以下の俳句を書いている。

秋の蝶のぬれて落ちけり草の雨

線香や秋の蝶ひとつ比翼塚。

また、春の蝶も書いている。

蝶とならず花ともならで春の雪

佛前の花に蝶舞ふ野寺かな

花と見て蝶の落ちけり繪具皿

生ける蝶をピンにさしたる美人哉

草に寝て五色の蝶を夢に見師

重病に臥したる某婦人の全快をよろこぶ

野の春や蝶の魂よみがへる

岡本綺堂にインスパイアされて詠んでみた。

秋の蝶夢か現か日も暮れて

化野や夢か現か秋の蝶


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