昨夜、岡本綺堂の秋の蝶の原文を知りたいというオランダの
作曲家が連絡してきた。
岡本綺堂の小説はおもしろい。といっても大して読んでいる
わけではない。「黒い手帳」とシナ人が企む幽霊を使った
乗っ取り物だけ。
綺堂は以下の俳句を書いている。
秋の蝶のぬれて落ちけり草の雨
線香や秋の蝶ひとつ比翼塚。
また、春の蝶も書いている。
蝶とならず花ともならで春の雪
佛前の花に蝶舞ふ野寺かな
花と見て蝶の落ちけり繪具皿
生ける蝶をピンにさしたる美人哉
草に寝て五色の蝶を夢に見師
重病に臥したる某婦人の全快をよろこぶ
野の春や蝶の魂よみがへる
岡本綺堂にインスパイアされて詠んでみた。
秋の蝶夢か現か日も暮れて
化野や夢か現か秋の蝶
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