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2017年11月24日19:58

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映画日誌「人生はシネマティック!」

 第2次世界大戦化のイギリスで、プロパガンダ的な映画の脚本を担当することになった女性。
 自分勝手な年老いた俳優や、検閲で訂正を再三要求されたりしてジレンマに陥りながらも、仕事をこなすうちに人間的にも成長していく主人公の姿は感動的で、主演女優の風格ある演技が印象的。
 序盤は事実と異なる内容の映画にせざるを得ない、戦意高揚映画の製作に戸惑う様子が描かれるが、中盤あたりからは男性との関係、恋愛の破局、新たな男性との心のつながりと、突然訪れる不幸など、運命に翻弄される女性像が中心となっていく。
 紆余曲折を経ながら、ある程度の妥協も必要というわけで、脚本家として、観客を満足させる映画を完成させれば、それはそれで立派な仕事を達成できたわけで、これもまた、人間的に成長できたことになる、というわけか。
 人間の成長ドラマとして見応えがあるのは確かだが、第2次大戦下の映画作りの政治的背景や、すでに老齢となった俳優の人物像、主人公を取り巻く人々の関係などが少し入り乱れている感じで、もう少しストーリー的に一本化したほうが主人公の葛藤も伝わりやすかったかもしれない。
★60点

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