副題に偽りあり。(『American Made』という原題は皮肉が利いていていいのに)
これは「アメリカをはめた」ような用意周到な詐欺師、陰謀家ではなく、ただパイロットとして優秀で冒険心があったが故にCIAや麻薬カルテルに利用され、場当たり的に立ち回っているうちにニッチもサッチも行かなくなってあえなく殺されてしまう男の悲喜劇である。いかに、いかにして合衆国(CIA主導の時もホワイトハウス主導の時も)が中南米や中東など他国の政治に干渉してきたかがよーく分かる、という勉強にもなる映画。
本物のバリー・シールとトム・クルーズ、ちょっとだけ似てるかな。
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