十一月
きっと来いと
約束したが
やはり君は
来てくれないね
レンガ造り
倉庫の裏で
タバコくわえ
たたずむ俺さ
川のその向こう
観覧車
ゆっくり動くのが見える
いつか乗ろうと
言い出したのは
君だったのに
果たせないまま
風もすっかり
冷たくなって
やけに切ない
十一月、、、、
暮れる空は
グレーの雲が
重なりあって
おもたそうだよ
知らず知らず
コートの襟を
立てて右手を
そっと撫でてる
白く巻いてる
包帯に
うっすら血の色が滲む
砕けた夢と
破れた恋に
もうフラフラの
この俺なんだ
酒でも飲んで
でも酔えなくて
やけに泣きたい
十一月、、、、
終わった恋
影を引きずる
やけに未練な
十一月、、、
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